やれるのにやらない発達障害っ子の「自分でできる!」を増やす3つの技

お困り症状の改善案

「本当はやればできる日常動作を自分でやらない」というお子さんの様子にお悩みではありませんか?

 

保育園ではちゃんと自分で食べているらしいのに、家では絶対に自分で食べず、ママの手を引っ張る

一時期は自分でできていたことを、やろうとする様子が見られなくなってしまった

・自分が忙しいときは、「できるのに何でやらないの!」とイライラしてしまう

 

お子さんが以前、自分でやっていたことをやらなくなったり、「明らかに自分でできることを毎回やってと指示してくる」のを見ると、このまま手伝い続けてあげていいのかなと悩んでしまいますよね。

 

なぜ、幼児期のお子さんたちは、今までやっていたことを急にやらなくなったり、本当にはできそうなことをやらなかったりするのでしょうか?

幼児期のお子さんたちは、定型発達の子も非定型発達の子も総じて、「自立することと依存すること」を行ったり来たり繰り返しながら成長していく時期からです。

ママに甘えて、自分の欲求がを満たしてもらえることに「受け入れられている」という安心感を得ながら、心を満たし成長していくとされています。

 

ただ甘えているだけなら、半年や1年などしばらくつき合ってあげるというのも一つの方法ですが、甘えではなく「こだわり」に転じてしまうと、ママも本人もこだわりが通せなくなってきたときに、つらい思いをしてしまいますよね。

 

やれるのにやらないお子さんに対して、上手に達成感や意欲を積ませてあげるコツがわかれば、お子さんが「自分でやりたい!やる!」と思えることがたくさんできるので、ママも成長に喜ぶ&手が空いてほっとすることができますね。

 

そこで今回は、お子さんが「自分でできることに、手伝って欲しいアピールをしてくるときに、どのように対応すれば、自分でやりたい意欲を育てることができるのか」3つの技を紹介します。

先回りしない、要求にすぐには対応しない

お子さんが手伝って欲しいと甘えてきたときに、最終的に対応はするけれど、「先回りしないこと」「すぐには対応しないこと」を心がけるようにしてみましょう。

この2点をママが少し意識してあげることは、お子さんの自立を促すことにとても効果があります。

 

発達障害のお子さんの中には、こだわりを持たれるお子さんが多いので、「いつもと同じように、この場面ではこれを要求してくるな」ということが、一連の流れとして前もってわかっている場合が多いです。

ただ、そこでついつい習慣で先回りして、お手伝いをしてしまうのではなく、要求があってから動くというようにするんです。

食事中に、スプーンが落ちたからといって慌てて拾ってあげたり、マグのお茶がからっぽになったら黙って継ぎ足してあげたり、ということもしなくてOKです。

 

また、なんらかの要求サインが出たときに、「今、ママはご飯食べてるからちょっと待ってね」など一呼吸待たせることで、「待つぐらいなら自分でやろう」とあっさり自分でやれてしまう場合もあります。

先回りしない、すぐ対応しない「気の利かないママ」「ちょっと鈍いママ」になってあげてくださいね。

本人がチャレンジしやすい環境を整えてあげる

手伝って欲しいと要求してくる場面では、実は「お子さんにとってその動作は、技術的にまだ習得しきれていなくて本当に難しい場合」があるので、本人ができるだけチャレンジしやすい環境を整えてあげましょう。

 

例えば、幼稚園ではスプーンで食べているらしいのに、家では食べさせてと言ってくる、また全く使おうとしないという場合、実は幼稚園ではかなり頑張って、無理をしながらスプーンを使っているのかもしれません。

家でも食べやすいように、「幼稚園で使われているお皿の種類を先生に確認する」「どのくらいの時間をかけているのかを確認する」など、園と家でのお食事に何か違いはないかも探ってみましょう。

もしかしたら、家ではお皿に並べてお食事を出しているのが、スプーンですくいづらい、園ではボウル型の食器に食材が用意されていてすくいやすそうだったということなどもわかるかもしれません。

環境を調整してあげることで、不器用さから生まれている動きの負担が減り、いろんな事に挑戦してみようとする意欲も伸びてきます。

 

また、新しいことに挑戦している(習得中のとき)は、動作に集中できるように、できるだけ視界に動作に関係のないものが入らないように工夫してあげましょう。

食事中ならテレビは消して布をかけてしまう、お子さんの座席を移動させ普段使っているおもちゃなどが視界に入らないようにする、などと作業に集中できるように工夫してあげてくださいね。

5回に1回くらいはこだわり崩しをする

甘えているだけではなく「この動作はママにしてもらうものだ」という「こだわり」がお子さんの中でできてしまっているようならば、5回に1回ほどのペースで少しずつこだわりを崩していくアプローチもしていきましょう。

 

手伝ってあげるのはたやすいことですが、「食事は必ず親が食べさせる」というような強いこだわりが生活のあちこちにできてしまった場合に、そのまますべて合わせてあげていると、小学校入学などの自立期に、それまで築いてきたこだわりが一斉に保てなくなり、お子さんの精神が崩壊してしまう恐れがあります。

就学前後に、突然すべてのこだわりを通せなくなるという、強大な負荷をかけてしまう前に、小さなうちからゆるく少しずつこだわりを崩していくという経験もさせてあげましょう。

 

こだわり崩しをするときに、おそらくお子さんは抵抗されますが、それでもお子さんの様子を見つつ、小さな変化をつけていってあげてくださいね。

またその際、こだわり崩しをクリアできた場合は、大きくお子さんを褒めてあげてください。

まとめ

さて、いかがでしたか?

 

お子さんから「手伝って」のサインが来たときに、手を貸してあげることで「自分はママに大切に思われている」という自己肯定感や「受け入れられている」という安心感を育ててあげることはとても重要なことです。

 

しかし、「自分にもできた!」という達成感を積むことは、いずれお子さんの中で「自分にもできることで誰かの役に立つ」というとても大きな満足感や生きがい、自己実現の柱を作っていくモトになっていきます。

わたしたち大人でも、できなかったことができるようになった時はとてもうれしく誇らしい気持ちになりますもんね。

 

また、積もっていく達成感は、次の「やってみよう!」とチャレンジする意欲を舞い込ませてくれるようになります。

さらにチャレンジしていく意欲を育てるためには、「今お子さんたちが挑戦しようとしていることが、自分でできるようになると、どういうベネフィット(利益)が自分にあるかどうか」を示してあげられるようになると、見立てがつきやすく、やる気が出てきますよ。

 

例えば、「自分で靴を履くのが苦手なお子さん」の場合、「靴を履くことで、大好きな公園に行ける」という、一歩先の未来を示してあげること。

靴を履く=大好きな公園に行ける、というように、お子さんの中で「ある行動を起こすことで」魅力的なメリットを感じられる場合、自分で行動を起こしてみようという意欲を高めてあげやすいです。

ぜひ、わかりやすく、行動の先のベネフィットを提示してあげてくださいね。

 

そして、靴の左右が逆だったり、靴下のかかとが甲側に来ていたりと、未完成な行動だったとしても、「挑戦してみた」ことに対して大げさに褒めちぎってあげることで、「自分にもできた!」という達成感&心地よさを実感してもらうことができます。

 

あっという間に大きくなってゆく彼らの、「今だけの自立のお手伝い」を上手にしてあげて、達成感をたくさん積んだ大人になってもらいましょう!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

B!