テレビは上手に活用すると、発達障害っ子に効果抜群の療育道具になることをご存知でしたか?
・テレビを見せると会話が一方通行になるので発達の遅れにつながると聞いた
・「テレビばかり見せていると情緒が育たないよ!」と小児科で注意されたことがあって気にしている
・他の子供とのつき合いもあまりないので、家でテレビをつけなければ自分と2人きりで一日中シーンとしてしまう
家事に集中したいとき、自分の体調が悪いときなどに、テレビを活用したいけれど、なんとなく罪悪感がわいてしまうことってありますよね。
なぜ「テレビの見せすぎが、発達障害を招く」などという説が噂されるのでしょう?
これは、実は順序が逆で「もともと自閉傾向のある子が、テレビ映像をじっと見ることにはまりやすい性質を持っている」ため、誤解が生じているからです。
テレビを見せたから発達障害になったのではなく、自閉傾向を持っていたからテレビのトリコになりがちなのです。
また、障害のあるなしにかかわらず、テレビが大好きなお子さんはとても多いです。
ほったらかしで、「自由にいくらでも見ることができる環境は、簡単に子供をテレビ依存」にしてしまいます。
しかし、現代社会で「育児にまったくTVを使わない」ことを通すのは、ママに相当な負担がかかり、かえって毎日がギスギスしたものになってしまうかもしれません。
子供たちが大好きなテレビを「療育」に活用できる簡単な方法があるとしたらどうでしょうか?
好きなものに注がれるパワーは絶大なので、お子さんにとって「TVがとても心強い先生」になってくれれば、ママも大助かりですね。
そこで今回は、「発達が遅れる原因になるとされているテレビをあえて活用する3つの療育方法と注意点」について紹介します。
目次
楽しく「模倣を学び」共感力を育てる
発達障害のお子さんたちに芽生えてくる「まねっこ遊び」を楽しみ、「共感力やコミュニケーション力」をはぐくむ時間として活用しましょう。
模倣の訓練は、「他者に興味を持つ」「一緒にやってみたいという親和力が芽生える」など、コミュニケーションスキルの土台作りに欠かせない大切な時間です。
おすすめは、小児科医師や専門家もイチオシのEテレ子ども番組。
子供が興味を持てるように、そして参加できるように、ものすごく工夫されて丁寧に制作されています。
かわいいキャラクターたちが、歌に合わせて踊ったり、定番の体操で体を動かしたり、する様子を見せてあげましょう。
初めは番組をただじっと見ているだけかもしれません。
しかし、親が無理やり教えなくても、自然と時期が来れば、模倣行為が育ってきますよ。
ぜひ親子で一緒に、ダンスや体操を楽しんでみてくださいね。
キャラクターの力を借りて「苦手なトレーニング」を乗り切る
お子さんが大好きなキャラクターたちの力を借りて、「ちょっと苦手なこと」にチャレンジするときの「心強いお供」として活用してみましょう。
発達障害のお子さんたちは、「他者に愛着が芽生えるのが比較的ゆっくり」な傾向があります。
はじめは、キャラクターなどを見ても「だから何?」という薄いリアクションかもしれませんが、徐々に愛着も芽生えてきます。
好きなキャラクターができてきたら、「お風呂やトイレなどお子さんがちょっと苦手な場所」に大好きなキャラクターのイラストを貼ってみましょう。
苦手なことも、キャラクターたちの応援があれば頑張れます。
また少し高い位置に、ぬいぐるみを飾ったりすると、指さしや言葉を促す良いきっかけにもなります。
例)
「アンパンマン、どこかな?」
「(指さしながら)アンパンマン、いたね!」
あまり多く見せすぎるとお子さんが混乱してしまうので、初めは2つか3つくらいの番組に絞ることもポイントです。
まずは厳選した定番キャラクターをお子さんに覚えてもらいましょう。
お子さんの大好きなキャラクターたちの力で、毎日の「楽しい」を増やしてあげてくださいね。
場面切り換えの練習に利用する
発達障害のお子さんが苦手とする「場面切り替えの練習」にテレビを活用してみましょう。
「テレビを見る時間」の次の予定に、お子さんにとって楽しいことを用意するのがポイントです。
例えば、
「テレビを見終わる→夕食もしくはおやつ」
など、「テレビを見終わる」という「自分にとって残念な出来事」の後に、また次の楽しいことをやれるという経験を積むと、だんだん切り替えが上手になっていきます。
また、一つの番組を見始めるときに、「1回だけね」もしくは「もう1回だけね」と予告の声がけをしてみましょう。
繰り返すことで、「もう1回」や「これが終わったら終わり」ということを理解していけます。
録画した番組を決まった数だけ見せたり、テレビのオフタイマー機能を利用したりして、だらだらとTVを見続けてしまわないように注意してあげてくださいね。
NG ポイントを回避してさらに効果アップ
テレビを活用し、お子さんの発育を促す際に「避けて欲しい NG ポイント」をまとめて紹介します。
食事中はテレビを見せない
食事中はテレビを消して、食事に集中してもらいましょう。
視覚優位なお子さんたちに、「食事しつつ」「コミュニケーションをとりつつ」「テレビを見る」という3つの行動を同時にさせるのは無理があります
外食先で、お子さんがテーブルに設置されているモニター映像に気を取られている場合は、ハンドタオルなどで隠してあげてくださいね。
就寝直前にテレビを見せることは避ける
就寝直前の1時間はテレビを見せないようにしましょう。
テレビからの強い刺激で脳が興奮し、寝つきにくくなったり、睡眠が浅くなったりしがちです。
さらに、寝ている間にたくさん出るはずだった成長ホルモンが分泌されず、発育をストップさせてしまいます。
夕食後以降はテレビを控えるように心がけてみてくださいね。
間近でテレビを見させないようにする
お子さんが、画面ど真ん前ぎりぎりでテレビを見ることは、上手にやめさせましょう。
「テレビを見る場所」を決め、お子さんが定位置に座ってから、テレビの電源をつけるようにしてください。
どうしてもお子さんが近づきすぎてしまうときは、近づき過ぎた時に、リモコンでこっそり電源を切ってしまうようにしましょう。
「近づきすぎちゃったから、消えちゃったね」と声掛けし、「テレビは近づきすぎたら消えるものだ」と覚えてもらってくださいね。
まとめ
さて、いかがでしたか?
お子さんたちが大好きなテレビを上手に活用できれば、ママも集中して家事に取り組むことができますね。
心強い「療育ツール」として、テレビの力をどんどん活用して、お子さんの意欲やできることをどんどん引き出してあげてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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