お子さんが「画面間近でテレビを見てしまう」ことに悩まれていませんか?
・ふと気が付くとテレビと顔が3cmの超至近距離で画面を見ている
・ゼロ距離で、画面を叩いたり顔を押しつけたりするのでテレビも傷だらけドロドロになって困る
・目が悪くなるんじゃないかと心配

放っておくと、「テレビ画面に吸い寄せられてしまう」発達障害の子どもたち。
「離れようね」「近くで見ちゃだめだよ」と何回も何回も何回も何回も注意するうちに、どんどん親子でイライラ。
これじゃ疲れ果ててしまいますよね。
上手に使えば、テレビは「切り替えの練習」などの良い療育になります。
しかし、
このまま「離れてテレビを見させる良い方法が浮かばなければ」毎日毎日同じことの繰り返しにお子さんをつい叱りすぎてしまうかもしれません。
かといって、テレビをまったく見せなければ、落ち着いて家事をすることもできないですよね。
では、お子さんがテレビを間近で見ることをやめさせられる簡単なテクニックがあるとしたらどうでしょうか。
お互いに笑顔が増え、あなたもちゃちゃっと集中して家事をすることができますね。
そこで今回は、
「テレビを間近で見たがるお子さんが、無理なくテレビと距離をとれるようになる」サポート方法を3つ紹介します。
目次
テレビを見る時に座る位置にテープを貼ってあげる
「この枠の中に座ってテレビを見る」ことがわかりやすいように「床にテープで印を貼って」あげましょう。
なぜなら、
「下がって見なさい」「離れて見なさい」の「下がる・離れる」という表現は、発達障害の子供たちには曖昧でよくわからないことが多いからです。
「離れて」というのが、どの位置のことなのか具体的にわかるようにサポートしてあげましょう。

赤や黄色など目立つ色のビニールテープを買ってきます。
そして、「テレビをここから見てほしい」という場所の床に□形に貼り付けます。
「テレビはこの赤い四角の中に入って見るよ」と伝えてあげます。
最初は四角から出てしまうこともあるかもしれません。
しかし、
慣れてくると「テレビを見るときはこの□に入る」というパターンが出来上がります。
すると、
いちいちお子さんを注意しなくても良くなります。
実際にやってみた!ママのリアル体験談

テレビは「赤の四角に入って座って見ます」と子供に話したらはじめは嫌な顔をしていました。
でも、すぐに「はーい」と返事をしながら四角に入りテレビを離れて見ることができました。

最初に入れた時に、「すごいね、かっこいね」と褒めちぎったので、気分が良かったようです。
それからも、毎回そこに座るたびに褒めるようにしています。

テープの四角の中で子供が座ってテレビを見ている姿をデジカメで撮影しました。
子供がテレビを見る位置に、その写真を貼り付け「ここから見る」という見本を目で見てわかりやすいようにしていました。
電車が好きなお子さんだったら、四角を電車に見立ててあげるのも良い方法です。
テレビはここから見るというガイドライン作り、行ってみてあげて下さいね。
テレビ前に近づけないようにテープで示したり障害物を置く
物理的にテレビの前に近寄れないようにしたり、「ここから先は入れません」という印をつけてあげましょう。
どうしてかというと、
先ほどと同じように、これも「近づきすぎない」というのが「どのくらいが近づきすぎているってことか」がはっきりわからない子が多いからです。
例えば、
- 床にビニールテープでラインを引き、「この線から前には入りません」と説明する
- 布団などの大きくて柔らかいものを重ね、テレビの前に塊としておく
このような方法でテレビに近づきすぎることがないようにしてみましょう。
実際にやってみた!ママのリアル体験談

ホームセンターで人工芝を買ってきて裏返してテレビの前に引きました。
近づいていくと踏んじゃって痛いので、離れて見るようになってくれました。
お子さんがテレビに近づきすぎないためのひと工夫、ぜひ試してみてくださいね。
テレビに近づきすぎると、そっとテレビを消す
お子さんががテレビにジリジリ近寄ってしまったときは、後ろからそっと「リモコンでテレビを消すように」しましょう。
なぜかというと、
「テレビは近くで見すぎると消えてしまうもんなんだ」と、思い込ませるためです。
「ダメ!」と注意しながらママが消す、のではなくて、あくまで「近づいたからテレビは消えたと思わせる」のがポイントです。
何度か繰り返すうちに、自然と離れて見てくれるようになります。
他の方法と併用して「近づき過ぎると消えてしまう作戦」もぜひ取り入れてみてくださいね。
まとめ

さて、いかがでしたか?
間近でテレビを見たがるお子さんと、テレビの距離を上手に作る鉄板サポート方法3つとは
- テレビを見る時に座る位置をわかりやすく見せてあげる
- テレビ前に近づけないようにテープで示したり障害物を置く
- テレビに近づきすぎた時はそっとテレビが消えるということにしてあげる
ということが効果的ですよ、というお話でした。
さあ、これでお子さんも、物理的な距離を取りながらテレビを楽しむことができますね。
上手に使えばテレビは切り替えの練習や模倣の先生、余暇としての大きな楽しみのひとつになります。
さらに、色々な好奇心を引き出す最強ツールになってくれますよね。
お子さんが「一人でも離れてテレビを見られるようになり」あなたも安心して、やるべきことに集中できるようになりますように。
あなたとお子さんのテレビタイムがもっと楽しく楽ちんになりますように。
それでは今回はこの辺で。
最後までありがとうございました。