「発達の遅れがある子を、療育センターに通わせると、どんな風に変わるの?」
・親子通園型の療育センターの雰囲気が知りたい
・みんな、何歳くらいから通わせ始めるのだろうか
・先生たちのサポートは、幼稚園などと何が違うの?
利用している親子の数が、ふつうの幼稚園や保育園と比べて圧倒的に少ない療育園。
ゆえに、クチコミや体験談といった情報も少なく、「どんなところかわからない」という不安を抱えられる、ママも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「実際に療育施設を利用された親子のリアルな体験談」を紹介します。
書いてくださったのは「20代のママ」で、「現在4歳になられる男の子」の体験レポです。
目次
親子通園の療育センターはこんなところ!

息子が療育センターに通い始めたのは、幼稚園に入園するちょうど一年前のことでした。
発達外来の主治医の先生から、市の療育施設を紹介してもらい、入所することに。
入所希望者が沢山いたので手続きから利用までに3か月ほどかかりましたが、なんとか一年間は通うことができました。
私達が通っていた療育センターは、
- 週に3回
- 午前中のみの通所
- いずれも親子通園
でした。
自由遊びの後、全体で一斉活動をするといった、幼稚園での生活リズムとほぼ変わりない流れでした。
一斉活動では、
- 絵の具や粘土など指先を使う遊び
- 体操などの身体を大きく使った遊び
- 夏には園庭でプール
など、その季節に応じて様々な活動を経験させてもらえました。
親子通園だったので体力勝負なこともあり、とても疲れることもありました。
それでも、療育センターに通えて本当に良い経験になったと思います。
早期療育で伸びた点①集団行動ができるようになった
全員で15名ほどの子供が通所していたので、センター内は結構騒がしかったです。
通い始めた当初は施設の中に足を踏み入れるのも躊躇していた息子でした。
しかし、先生方のサポートもあり、すぐに馴れることができました。
息子は当初、「人混みが苦手で、公園などで隣の子供と肩が少しぶつかっただけでも大泣き」して怒っていました。
ところが、療育を終える頃には、「かなり人数の多い場所でも指示が通るようになり、集団行動ができている」様子でした。
家庭での生活からいきなり幼稚園だと、集団行動についていけずきっと混乱していたと思います。
その点、療育センターに通うことで徐々に集団行動に慣らすことができてとても良かったです。
早期療育で伸びた点②ルールが守れるようになった
療育センターでは、
- 活動後に自分の座っていた椅子を自分で直す
- 手洗いの順番を待つ
などルールを守らなければならない場面が沢山あります。
いつもなら床に寝転んで暴れていた息子も、先生が無理強いせずに指導してくれるので、少しずつルールを守れるようになってきました。
通っている子供たちは皆障害があり同じような悩みを抱えているので、「できなくて当たり前、迷惑を掛けてしまってもお互い様」というのが本当に楽でした。
それまでは公園などで、とても肩身の狭い思いをしていました。
けれども、療育センターではそういった思いをすることなく、息子に色々な経験をさせてあげられたと思います。
パニックになってしまっても先生がついてくれている、というのが心強かったです。
早期療育で伸びた点③母と離れて過ごせるようになった
「幼稚園入園と同時に療育センターは卒園」となります。
なので、卒園が近づいてくると「月に何回かは母子分離の時間も設けられて」いました。
お弁当を持って、母親と離れて一日を過ごします。
幼稚園のように複数の子供達に一人の先生という訳ではなく、完全マンツーマンで先生がサポートしてくれました。
おかげで、初めての分離でも安心して預けることができました。
その様子をビデオで見せてくれたりして、入園前の不安も解消されて良かったと思います。
療育園を卒園後、振り返って思うこと
デメリットはお金や時間はかかってしまうことです。
ですが「幼稚園でいきなり集団生活に入れるよりも、段階を踏んで徐々に慣らしていく方がストレスは少ないかな」と思っため、私は療育センターに通所することを決めました。
そのかいあって、幼稚園入園後もさほど嫌がることなく集団生活に馴染めました。
同じような悩みを持つママ友とも沢山知り合えたので、療育に通うことができて本当に良かったと感じています。
体験談は以上です。
今回の「療育体験談」のポイントまとめ

・ 先生たちのサポートで「 集団生活 を送るための基礎ができた 」
・ 「ルールを守る ことができるようになった 」
・ 幼稚園という集団に向けて 「母子分離の訓練もできた 」
というお話でした。
突然、幼稚園という集団に入って、 自分の思いをうまく伝えられず「多くの大人に叱られてばかりになってしまう」子も大勢います。
つらいケースでは「うつ状態になってしまう子」もいます 。
今回のケースのように、療育園で「集団生活に入っていくための基礎」をしっかり作ってもらい、着実に進んでいけたのはとてもよかった例ですね。
なお、補足ですが全ての地域の療育センターが 「親子通園型」 週3日というわけではありません。
私が知っている公立の療育施設は、
- 母子分離型
- 週5日制度
- 年長まで在籍可能だが幼稚園との併用は不可
という概要で、地域差があります。
お近くの療育センターではどのような保育をされているか調査されてみてくださいね。

お子さんにあった療育を受けられることで、お子さんのコミュニケーション力がうまく育っていかれますように。
以上、 親子通年型の療育施設に通われたママの貴重な体験談でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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