「お子さんの多弁症状をなんとか抑えたい」と悩まれていませんか?
・「一日中喋っている」のでつい「うるさい!」と言ってしまい後悔、罪悪感。
・式典など静かにしないといけない場面で、いつも我が子の声だけが会場に響き渡って消えたくなる
・子供の友達から「うるさいからあっち行って」と言われ親子でショックだった

電車やバスに乗るときも
「また怒涛のおしゃべりが始まったらどうしよう」と、ヒヤヒヤしてしまいますよね。
多弁特性を持つお子さんは、「喋る」「声を出す」ことで、無意識に不安を解消させようとしています。
「声を出すという刺激が自分にとって心地よい」ので、喋っているうちにどんどん興奮し、テンションが上がってくる子も多いです。
とは言えども、
多弁症状をうまくコントロールすることができなければ、
「一日中止まらないおしゃべり」を聞き続けることに、病みそうになってしまいます。
さらに、
コミュニケーションが一方的になりがちなので友達づきあいも広がりにくいですよね。
では、
簡単なコツを使ってお子さんの多弁症状を抑えることができたらどうでしょうか。
一方的ではないコミュニケーション力が育ってくるので、お友達との関わりも上手になっていきます。
あなたも、今より楽に余裕を持ってお子さんの話を聞いてあげられるようになりますね。
そこで今回は、
「発達障害のお子さんの多弁症状をコントロールする5つのテクニック」について紹介します。
目次
「今はごはんの時間だから後で聞くね」と多弁が始まる前に言う
お子さんが「多弁になる前の状態で、今はしゃべる時間ではない」ことを伝えましょう。
なぜなら、
喋りすぎているのを止めることよりも、「多弁状態になる前で止める方が簡単」だからです。
「今はごはんの時間だから、ごはんが終わったらお話聞くね」と言って、しゃべること以外の活動に興味を引いてあげましょう。
お子さんが気分を損ねないようにうまく気を紛らわせることがポイントです。
実際にやってみた!ママのリアル体験談

「多弁状態になる前に目の前の活動に興味をひく」作戦、ぜひやってみてくださいね。
一日一回5分間「傾聴タイム」を固定で作る
一日一回、毎日同じタイミングでお子さんのお話をじっくりしっかり聞いてあげる時間をつくりましょう。


長時間、人の話を集中して聞き続けることはプロのカウンセラーでも難しいことです。
聞いているうちにどうしても、うんざり感、適当感が相手に伝わってしまいます。
すると、
お子さんはますます焦って、もっともっと喋ろうとしてしまいます。
時間を決めて、発達障害の子たちが得意な「ルーティン」の中に「しっかり話を聞いてもらえる時間」を組み込むのです。
そうすれば、
たった5分でも「確実な満足感」がお子さんの中に積もっていきます。
実際にやってみた!ママのリアル体験談

平日は仕事があり、休日もたまった家事をバタバタこなしていたりと、以前はなかなかゆったりとした気分で接してあげられませんでした。
夜、寝る前に「しっかり話を聞く時間を固定で作る」と
「自分をちゃんと見てくれているんだ」と感じたみたいで、どうでも良いことを喋りまくることは無くなりました。
寂しかったりストレスが溜まってくると、余計に多弁がひどくなったような気がしました。
構ってほしいという気持ちが強かったのかもしれません。
- 夕食の後
- お風呂の後
- 寝る前
など時間を決めて傾聴タイムを積み重ねてあげてくださいね。
絵カードを使って「ここは静かにする場所」ということを伝える

園の行事や、冠婚葬祭など「静かにしてほしい」場面では、「事前に絵カードを使って静かにすることを説明」しておきましょう。
式典の間も、お子さんのおしゃべりスイッチが入りそうになったら、何度でも絵カードを見せて「今はしゃべらない時」ということを伝えます。
発達障害の子どもたちは「今は静かにする時だ」というのをすぐ忘れてしまいがちです。
ですから、
何度も繰り返し絵カードを見せて多弁症状が出ないようにコントロールしましょう。
実際にやってみた!ママのリアル体験談

お葬式の時に多弁症状が出てすごく困りました。
会場から少し離れたところで、まずは喋らせるだけ喋らせて、「絵カードを見せ」ました。
「今は喋っても小さい声で喋らないといけない場所」と言うことを説明しました。
式中は、絵本などに集中させ乗りきりました。

「電車では小さな声で話します」と、電車に乗る前に「絵カードを使って」言い聞かせました。
駅のポスターも活用し「大声は迷惑」ということを伝えました。
何度も毎日繰り返すうちに、静かにできるようになりました。
発達障害の子どもたちが得意とする絵カード支援、ぜひ上手に活用してみてくださいね。
夕食後はテレビを見せないようにする
夕食後は「ゲーム機、スマホの画面などの電子画面を見せないように」しましょう。
どうしてかというと、
電子端末の画面は大人にとっても子供にとっても、「ものすごく脳を興奮させるものだから」です。
寝る直前まで、電子端末の画面を見ていると深い睡眠が取れなくなってしまいます。
そうすることで、
より体が疲れやすくなり、ちょっとしたストレスがかかったときでも、多弁の症状が出やすくなってしまいます。
また、
単純に「寝る前に興奮してしまい、そのまま多弁になる」というパターンが根付いてしまうこともあります。
夕食以降のテレビやネットは控え、静かな夜を過ごすように心がけてみてくださいね。
毎食お肉か魚か卵をしっかり食べさせてあげる

お子さんの食事に「毎回、魚肉卵などのタンパク質をメニューに入れるように」しましょう。
なぜかというと、
良質なタンパク質をたくさんとることで成長ホルモンが分泌されやすくなるからです。
この成長ホルモンが足りなくなってしまうと、脳の神経回路が本来の動きをしなくなってしまいます。
そうならないために、しっかりとタンパク質をとらせてあげて元気な体作りをしてあげましょう。
体に必要な栄養素が満たされてくると「衝動性やイライラが落ち着き」育てにくさがぐんと減ってきます。
ぜひ、
「ごはんよりもタンパク質たっぷりのおかず多め」を実践してあげてくださいね。
「高たんぱく」食事療法の関連記事▼【発達障害を改善】2カ月で著効した幼児向け食事栄養療法3選
まとめ

さて、いかがでしたか?
お子さんの多弁症状をなんとか抑えてあげたいとママができる5つの対策とは
- 今はご飯だから後で聞くねと先に言う
- 一日一回5分傾聴タイムを固定で作る
- 絵カードを使って「ここは静かにする場所」ということを伝える
- 夕食後はテレビを見せないようにする
- 毎食お肉か魚か卵をしっかり食べさせる
の5つでした。
これで、
多弁症状が落ち着いてくれば、「お子さんの話をゆっくり聞いてあげられるようになり」あなたにももっと余裕ができますよね。
コミュニケーション力がぐんと伸びたお子さんが
「家族やお友達、大切な人たちと笑顔で楽しく関わっていけるように」なりますように。
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
情緒が安定。やる気がアップ。我慢できる力が伸びた。
タンパク質がしっかり満たされることは、幼児の成長の必須条件です。
そうは言っても、なかなか食べ物だけでおぎなうのは大変。
プロテインを使って超簡単にタンパク質を満たしてあげちゃいましょう。
無味無臭なので、ご飯に混ぜればラクラク食べられます。
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喋りたくてウズウズしてしまい、なかなか最初のうちは思うようにいきませんでした。
けれど、繰返し言い聞かせていくうちに
「○○が終わったらちゃんと話を聞いてもらえるんだ!」
ということに気付けるようになりました。
時々忘れて喋り始めてしまうこともありますが、繰返し
「○○が終わったらお話しよう」と言うだけで、切り換えが出来るようになりました。