お子さんが「外ではお利口さんなのに、家に帰ると大暴れ」で、心身ともに参っていませんか?
- 園ではおとなしく優等生タイプなのに、家に帰ると毎日癇癪を起こす
- 先生に「学校では何の問題もありません」と言われるのに、毎朝「学校行きたくない」と大泣き
- 家では大暴れなんです!と訴えても、「お母さん、心配しすぎですよ~」と信じてもらえない
こんな日々が続けば、心身ともにぐったりしてしまいますよね。
いくら大好きな我が子でも、癇癪が頻繁に続いた日には、そりゃもうイライラして手が出てしまいそうになります。
このまま「子供が外では良い子なのに、家の中だけで大暴れする」日々が続けば、家族中にストレスがたまってしまいます。
しまいには夫婦喧嘩まで始まって、家族仲全体が険悪に・・・ということも。
また、
大暴れする原因がはっきりわからないと、
「子供になんと声を掛けてあげればよいかもわからない。」
さらに、
まわりの人にわかってもらえないと、誰にも相談できず、
「家庭という狭い空間の中で虐待が起こる」可能性だって他人事とは言えないのです。
では、
もし「発達障害のお子さんが、家の中だけで暴れまくることがなくなる」裏技があったとしたらどうでしょうか。
外の世界から帰った子供が、いつ暴れるかびくびくすることなく安心して過ごせるようになりますよね。
そして、
子供がイライラした気持ちを、暴れることなく上手に伝えることができるようになれば、家族も激怒することなく、ゆっくり話をきいてあげることだってできるのです。
そこで今回は、
「外では良い子なのに、家の中では大暴れしてしまう発達障害の子供が、上手に感情をコントロールしてみるみる落ち着いていける方法」を3つご紹介します。
目次
家の中に、暴れるお子さんのための『避難場所』を作る

はじめにすることは、「家の中に子供の逃げ場所を作ってあげる」ことです。
なぜなら、
発達障害の子供が癇癪を起しやすいのは「感情のコントロールが難しいから」なのです。
安心できる我が家に帰ると、こみ上げる怒りを抑えきれず大暴れしてしまうのですが、そこを無理に止めると逆効果!
まずは、「怒りを出しても良い場所を作って」不安を吐き出させてあげましょう。
ここで大切なのは、親のスタンスです。
子供の怒りや不安などの感情を否定するのではなく
「周りに迷惑をかけないで、感情を爆発させる方法」を教えてあげればよいのです。
そして、避難場所には一部屋使わなくても大丈夫。
- ベッドの上
- 机の下
- 脱衣所
などでもよいのです。
ポイントは、「家族から離れて一人に慣れる場所を確保する」こと。
その場所には、
- 投げても良いクッションなどの柔らかいもの
- お気に入りのぬいぐるみ
などを置いておくと良いでしょう。
また、
「危険なものは前もってよけておく」ことが原則です。
最初のステップは、「避難場所を作る」ことをおすすめします。
実際にやってみた!ママのリアル体験談

- 避難場所には投げても良い風船や紙飛行機を用意する
- お気に入りのぬいぐるみやマンガを置く
- 自分で避難場所に行けたら、たくさん褒めてあげる
人に迷惑を掛けないよう、上手に感情を発散させる方法を見つけてあげましょう。
『暴れたくなったときの3つのルール』を子供と一緒に作る

避難場所を作った後は「イライラしたときのお約束」を家族そろって作ってみましょう。
ここで間違ってはいけないのが、「暴れないためのルール」作りではありません。
お子さんが「イライラしている自分の気持ちと状態に気づき、その時どうしたらいいのか」を一緒に考えて、わかりやすいルールにするのです。
なぜかというと、
イライラして暴れてしまう子供は、そもそも
「いつどんな時に自分が爆発して制御不能になってしまうのか、はっきりとわからない」のです。
そして暴れる自分を止める方法がわからず、手あたり次第怒りをぶつけてしまいます。
ルールと言っても、難しいものではありません。
例えば、
- お家でイライラしたら、避難場所へ自分で行く
- 避難場所で、自分の好きなことをする、好きなものを触る
- 落ち着いたら、お母さんとお話しする
など、お子さんにできそうなことを決めてあげてください。
また、
「イライラしたら」ということが分かりにくいようなら、
暴れる前に出すいつものサインを教えてあげましょう。
- 声が徐々に大きくなる
- 言葉が乱暴になる
- ちょっとしたことで泣きそうになる
など、お子さんそれぞれに爆発の前兆があるはずです。
周りの人が良く観察し、癇癪のパターンを知って教えてあげることが、暴れることがなくなるための一番の近道なのです。
実際にやってみた!ママのリアル体験談

『イライラしたときのルールを書き出して、毎日一緒に読み上げました。
子供が自分から「イライラしてるかも!」と言って自分のお部屋に入った時は、たくさん褒めてあげました。』
子供が自分の気持ちの変化に気づくことは大きな一歩です。
そして、家族が一緒にどうしたら良いのか一生懸命考えてくれている姿を見れば、うれしくないはずありませんよね。
暴れて怒られて責められて、泣き疲れて眠る…
もしくは、
自分のせいであなたが泣いている…
そんな日々が続けば、お子さんの自己肯定感を傷つけるだけではないでしょうか?
それならば、
「暴れても家族に迷惑をかけないことをゴール」にして、3つのルールを作ってみてください。
きっとお子さんは愛されている実感をもって、暴れる数もぐっと少なくなるはずです。
子供の愚痴を聞きまくり、さらに母のための第三者や相談機関を探す
子供が避難場所に行って、一人で怒りを爆発させることができるようになったら、
今度は「あなたや家族が、とことん子供の愚痴に付き合う」ようにしてみましょう。
ここで大切にしたいのは聞く側の態度!
お地蔵さんのように、無の境地で
『うん、うん、そうなんだね。』と一旦すべてを聞き入れてあげましょう。
誰にも迷惑を掛けず、怒りを発散できた子供をほめてあげて、今度は次のステップへ誘導してあげる必要があるのです。
なぜなら、
発達障害の子供は、そもそも「自分の気持ちを言葉で表現することが苦手」です。
そして、もののとらえ方や考え方も、どうしてもズレてしまいがち。
興奮冷めやらぬ子供に、意見を言うのは今ではありません。
まず、
「自分の気持ちを言葉で吐き出させる練習」をさせてあげるのです。
きっとお子さんは無茶苦茶なことを言うはずです。
どう考えても自分が悪いのに、誰かのせいにしたり、もう本当に支離滅裂。
でも、
それでいいのです。
例えば・・・


「うんうん。
さぽ太くんはそう思うんだ。
恥ずかしかったんだね。」


こんな感じですね。
「しつけが・・・」と思われるかもしれません。
「悪い子になったらどうしよう」と心配になるかもしれません。
でも、それは後回しで大丈夫。
落ち着いた後でも、次の日でもいいのです。
振り返ってお話してあげると、お子さんはきっとわかってくれます。
子供は、自分の気持ちをわかってもらえれば、ちゃんと母親の話もわかってくれるのです。
そして、
もう一つ大事な点は「あなたが自分自身をしっかり守ってあげること」です。
療育施設や相談機関はお子さんにあったところを探すのも大切ですが、
「あなたの不安や不満をしっかり受け止めてくれる場所」を見つけることが、重要なのです。
大人も子供と一緒。
どこかで受け止めてもらわなければ、暴れる子供に向き合うことは「本当に苦しくつらいだけ」のことになってしまうのです。
実際にやってみた!ママのリアル体験談

『我が子が完全に悪い事をして、暴れている場合でも、自分から話し掛けてきたときは、黙って一旦は聞き入れることを心がけました。
そのうち、暴れる前に私に話してくるようになりました。』

『子供の愚痴を散々聞いて疲れた時は、旦那に話を聞いてもらったり、療育施設の心理士さんに相談していました。
私が叫ばなくなった分、癇癪が減った気がします。』
お子さんを受け止める前に、自分を受け入れてくれる場所を探してみてくださいね。
インターネットの掲示板だっていいのですから!
まとめ

さて、いかがでしたか?
「外では良い子なのに、家の中では大暴れしてしまう発達障害の子供が、
上手に感情をコントロールできる方法」とは
- 家の中に暴れるお子さんの避難場所を作る
- 「暴れたくなった時の3つのルール」を作る
- 子供の言い分を聞きまくる、さらにお母さん自身も受け入れてもらえる人や場所を見つける
この3つを試して、家族全員が安心して安らげる家庭にしよう!というお話でした。
まだまだある!ママ達から聞いた必殺ワンポイントアドバイス
その他にも「これも効果あり!」という必殺技を紹介します!

『子供の体力が有り余っているようだったので、とにかく体を動かすようにしました。
ボルダリングが気に入ったようで、本人のストレス発散になったのか、暴れる回数が減りました。』

『生活チェック表を作って、イライラせずに過ごせた日にはご褒美シールを張ってあげました。
5つたまると休みの日にご褒美を買いに行くのがうれしいようで、
落ち着いて生活できることが多くなりました。』

『子供が暴れたら、夫と時間差で対応しました。
親が怒鳴ることが減ったので、暴れる時間がとても、短くなりました。』
ママたちのとっておきのアイディア、ぜひ試してみてくださいね。
さあこれで、学校でも家の中でも暴れることなく、お子さんが感情を出せるようになれば、家族も安心して過ごせるようになりますね。
お子さん自身の世界も、そしてあなたの世界も、ゆったり安らいだ気持ちでどんどん広がっていきますように。
それでは今回はこの辺で。
最後までありがとうございました。
親への暴力、癇癪、イライラ、コミュニケーションが取りづらい・・・
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『暴れ始めたら、自分の部屋に誘導しました。
そこで好きに暴れさせて、落ち着いたころに声掛けを行いました。
それだけで私のストレスは激減しました。』