発達面で気になる様子がお子さんに見られるものの、なかなか診察や検査に踏み切ることができないという思いはありませんか ?
・様子をみましょうと言われているからこのまま見守っていてもきっと大丈夫だと信じていたい
・もしかしたら障害者ではないかもしれないからはっきりさせずに希望を持っていたい
・まだ幼いうちから「発達障害」だと決めつけるのは本人がかわいそうだと感じる
受診したことで、もし子どもに診断名がついたとしたら障害児の母になる覚悟がまだついていない・・・
子どもに「異常」のレッテルが貼られてしまうようで苦しいと診察を躊躇してしまう葛藤ってありますよね。
お子さんに具体的な診断名がつくかどうかはわかりませんが、
ずっと気がかりになっていることを心に押し込めていると、モヤモヤした疑惑がどんどん膨れ上がりあなたの心身をすり潰してしまいます。
意外に思われるかもしれませんが、お子さんに発達の凸凹があるかどうかを調べることは
実は、
あなたが思っているほどネガティブな事ばかりでは無く、むしろはっきり調べることで、受けられるメリットの方が多いのです。
そこで今回は、
診断を恐れているママが「もっと早く診断を受ければよかった!」と後で思えるような早期診察を勧める5つの理由について紹介します。
目次
診断を受けることで利用できる支援が圧倒的に増える

医療機関で専門家からお子さんの様子について診察を受けていない場合、
本来は存分に活用できるかもしれないはずの福祉サービスや、様々な支援を受けそこなってしまっている可能性が非常に高いです。
実は、
はっきりと自閉症やADHDなどの診断名がつかなくても、いくつかのステップを踏み、医師の診察を受けると
通所受給者証というものを国から発行してもらうことかできます。
この受給者証があれば、日中、お子さんたちを専門的に保育してもらえる児童デイ(児童デイサービス)や療育施設のプログラムなども利用できますし
お子さんのサポートを手厚くしていくための特別児童扶養手当を申請&受給できる場合もあります。
ほかにも、
年金の負担が減るなどお子さんとの生活や発達支援にとても役に立つサービスがあるのに活用できずにいることはとてももったいないです。
これらのサービスを受けることでお子さんがの発達に役立つことはもちろんママの生活もとても楽になりますよ。
早期診断を受けることで「二次障害を防ぐ」ことができる
早期に診察を受けてお子さんの特性を明らかにすることはお子さんの二次障害を防ぐことにつながります。
二次障害とは、
発達障害やその傾向があるお子さんたちの特性が周囲に理解されないために生来持っている特性のやりづらさ以外に、周囲との摩擦で起こってしまう二次的なお困り症状のことを言います。
お子さんの発達の特性を保護者や周りの大人たちがはっきりとわかっていない場合
自分たちから見て「好き勝手行動する、反抗的なことばかりしてくる子ども」にどうしてもイライラ
→モロに怒りをぶつけてしまったり、きつく注意したりすることが多くなってしまいます。
すると、
発達障害を持つ子供たちはどんどん自信をなくし自己否定感を募らせてしまいます。
子供たちは悲しみや不安、そしてそれをうまく言葉に表現できない苛立ち諦めが積み重なり、抑うつ状態や登園しぶりなどの問題行動として現れてきます。
結果的に家族や支援者たちの負担はどんどん増えてしまいます。
そういった二次障害を防ぐためにも早期に医師から診断を受け、その子の特性にあった暮らしの工夫を取り入れていきましょう。
二次障害を防ぐためにも、早期に診察を受けてみることを検討されてみてくださいね。
肩の荷が降り、前へ進むことができる

実際に医師の診察を受けてしまうと我が子が障害者であるという現実と向き合わなければならない 。
その覚悟がまだないと悩まれる場合もありますよね。
覚悟がないという理由で二の足を踏んでしまう気持ち、とてもよくわかります。
ただ、「障害者ではないかもしれないという」希望と引き換えに、日々のやりづらさがどんどん拡大し親子の笑顔が消えていってしまうとしたらどうでしょうか。
はっきりとわからないままモヤモヤとあなたの中に不安を留めていることはどんなに気にしないようにしていても、必ずあなたの頭の中にこびりついたまま片時も離れることはないと思います。
「障害があるかもしれない、けれどちがうかもしれない」という葛藤であなたを消耗してしまうよりも、
勇気を出して、診察を受けに行くことで確実にすっきりと前に進むことができますよ。
あなたの「心を支えてくれるサポーター」が増える
「なぜもっと早く連れて来なかったのか」と医師から責められるかもしれないと困られている場合もあるもしれません。
しかし、
これは気にしなくても大丈夫です。
大半の医者や支援相談員は、「我が子に障害があるかもしれない」と「親がすんなりと受け入れて当然だ」という見解は持っていません。
むしろ、
実際に相談に来るまでに保護者たちがどれほどの葛藤を重ねてきているか、またどれほどに勇気を出して一歩を踏み出しているかということを思いやってくださる方が大半です。
我が子のことを真剣に思うからこそ診断を受けるまでに時間がかかったということはきっと理解してもらえますよ。
どうか後ろめたさを感じずに診察に向かわれてみてくださいね。
「様子をみましょう」という言葉は放置していても良いという意味ではない
医者から健診の時に「様子をみましょう」と言われているので、言葉通り経過観察をしているという場合もありますよね。
ところが、
検診で医師が「様子をみましょう」という言葉を使う場合、それは「特に問題がないからこのまま経過観察をしましょう」という意味ではなく
「確かに気になる点が見受けられるため、この特性がどのようにはっきり出てくるか経過観察をしましょう」という意味合いで使用していることが多いです。
また突然「この子には何らかの発達障害がある」という事実を伝えるとパニックになってしまい、かえって子どもを
診察から遠ざけてしまう親御さんもいらっしゃるのでそうなってしまわないための配慮でもあります。
「様子をみましょう」と過去に何らかのタイミングで言われたことがあるという場合は、やはり医師の個別診察に向けて積極的に動き出された方が良いです。
後からあの時早く行動していればと後悔につながってしまわないように、行動にうつされてみてくださいね。
まとめ
さて、いかがでしたか?
医師による早期診察で、お子さんの気になる様子をはっきりとさせることが怖くて、
モヤモヤと重い荷物を背負ってしまっているママがすっきりと前に進み、親子が笑顔になれる5つの真実とは
- 診断を受けることで福祉サービスの支援が圧倒的に増える こと
- 二次障害を防ぐことができること
- 肩の荷が降り、前へ進むことができること
- なぜもっと早く来なかったのかと責められることはないということ
- 「様子をみましょう」という言葉は放置していても良いという意味ではないということ
でした。
お子さんの特性について、専門医から詳しい話を聞き、実際に診断名を聞かれた時に、一度はドンと大きなショックを受けられるかもしれません。
涙が止まらなくなり、この先どうしていいかわからない不安感がわっと襲ってくることもあります。
ですが必ず、 勇気を出して診断を受けたことは親子にとって大きな前進のきっかけに、親子の笑顔が増えていくためのターニングポイントになります。
すっきりした気持ちで お子さんの得意なことを伸ばしていけるように、
また、あなたもお子さんも幸せをたくさん感じられる人生を過ごしていかれるように勇気を出して一歩踏み出してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。