「人を叩く・乱暴する」発達障害っ子の暴力を止める9つの対策

「子どもがよその子に暴力をふるう、本当にどうにかしたい」

・幼稚園でおともだちにけがをさせてしまった

何度も何度も何度も話をしてきたけれど全く態度が変わらない

・おもちゃを貸してもらないと相手を噛んだり叩いてしまう

こんにちは、3歳自閉っ子の母ライター、ソウカイです。

発達障害の特性を持つお子さんたちは「言葉でコミュニケーションを取る」ことが苦手なことが多いです。

自分にとって大切なことを邪魔された」「自分がしたかったことを止められた」など怒りがわいている理由を、うまく相手や周りの大人に説明できません。

そこで、カッとなって衝動的に手が出てしまうのです。

「自分がされたら痛いからやめよう」というような「自分に置き換えて想像する」ということも苦手なお子さんが多いため、「叩いてはいけないということの理解が遅れてしまいがち」という面もある

頻繁に暴力をふるうようになってしまうと、園通い、児童館、おともだちづくりなどがとてもしづらくなってしまいます。

お子さんがストレスをためずに、周りの人にうまく自分の気持ちを伝えることができるようになれば、ママも安心できますよね。

そこで今回は、お子さんが「相手を叩かずに意思疎通ができるようになるためのポイント」を9つ紹介します。

他の子とトラブルが起こりにくいよう「環境を調整」する

もっとも基本で大切なことは「暴力をふるいそうになる場所や状況を避ける」ことです。

「環境調整」ともいわれます。

お子さんが、どんな場面が苦手で、どんなことにストレスを感じやすいのか、よーく観察&分析して実践してみます。

ポイントは「子どもが興奮しすぎそうなシチュエーションを避ける」ことです。

取り入れやすい「環境調整」の例

  • いかにもトラブルが起きそうな子どもが多い場所には連れて行かない
  • 子どもが多い時間帯の公園には行かない
  • イベントがあって混雑が予想される日に児童館に行かない
  • お子さんを刺激してしまう特定の子が居るなら、付き合いを避ける
  • おなかがすいている状態で出かけさせない
  • 眠たくなる時間帯の外出を避ける など

いずれ必ずできるようになるとしても、今すぐ「セルフコントロール」を学ばせることは難しいもの。

まずは周りでできる配慮をどんどん増やしていきましょう。

療育機関とつながり、指導してもらう

グレーゾーンのお子さんの場合、療育機関などとのつながりはありますか?

今まで、幼稚園や保育園などしか経験が無いという場合、ぜひ療育機関や【児童デイ】の利用を検討してみてください。

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手厚い人数でのしっかりした保育で、プロの先生がたから親も子も「怒りのコントロール方法」なども教えてもらえますよ。

都度先生に相談できたり、長い目で子どもを見て伸ばせてもらえたりと、家庭だけでは決してできないきめ細かな対応をしてもらえます。

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そして、テクニックを教われるだけではなく、きっと子どもたちの心をまるごと受け止めてもらえる「居場所づくり」の役割も果たしてくれます。

積極的に療育機関とつながり、スキルを磨いたり、情緒安定につなげたりしてあげてみてくださいね。

長々注意しない、感情に訴えようとしない

よその子を叩いてしまうくらい興奮しているお子さんに、「くどくど注意」したり「どうしていけないかを説明」するのはやめておきましょう。

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管理人
説明するのであれば、興奮状態から落ち着いてからに

また、「叩かれたら〇〇ちゃんは悲しいよ」などという説明も、彼らにはわかりにくいです。

衝動的に手を出してしまうとき、お子さん自身必ず「しまった!」という気持ちを抱え、周りから責められることを内心とてもおびえています。

時間を巻き戻してやり直したいようなパニックのさなかで、「他人が悲しいと思った」なんてことはどうでもいいことに分類されます。

先に出た「説明」と同様に、伝えるのであれば落ち着いてからにしてみてくださいね。

お薬の服用をする

あまりにも他害の度合いが強い場合は医師と相談し投薬を検討しましょう。

鋭利な物を使って攻撃しようとする」「わざと目を狙う」など大怪我につながってしまうようなケースでは、医師に相談し、適切な指示を仰ぐことが大切です。

危険性が高い場合は、すみやかに専門機関や医師に相談してみましょう。

また、他害の度合いが強い場合だけでなく「衝動性だけが問題」という場合も、お薬がとてもうまく効くことがあります。

副作用の出方や、効果なども個人によるところが大きいですが「お子さんの生きづらさをゆるめるため」うまく取り入れられてみてくださいね。

カードなどのツールを利用して意思表示をフォローする

言葉で自分の怒りをうまく伝えられないお子さんたちは「イラストカードなど視覚的にわかりやすいものを利用して感情を表現」しやすくなるように工夫してあげましょう。

例えば、お子さんのポケットに、小さな「怒りマーク」カードをしのばせておきます。

そして「誰かを叩きたくなったら、ママにこのカードを見せて知らせてね」ということを繰り返し伝えます。

すぐには「怒り→ママに知らせる」という流れを習得できないかもしれませんが、徐々にできる回数が増えてくるとお子さんも、「自分も腹がたつ理不尽なことがあった」ことをママに理解してもらえることで安心する、少し落ち着くことができるようになってきます。

イラストカードなどを利用し大人に対して説明ができるようになればお子さんの中に自信や「ママにはわかってもらえる」という安心感が積み重なり、とっさに暴力で解決しようとしなくなっていきます。

ママとの安定したコミュニケーションを軸に、徐々に他のお子さんたちともコミュニケーションがとれるようになっていきますよ。

ぜひ試してみてくださいね。

やったねシールで自己肯定感を高めてあげる

お子さんの自己肯定感を確実に高めてあげられるように、「やったねシール」制度を導入してみましょう。

なにかひとつ、すごく簡単なことでいいので「お子さんが毎日一人でやること」を決めます。

例)夜の歯みがき、くつしたを自分で履く、外から帰ってきて手を洗う、いただきますごちそうさまを言う など

そして、それができるごとに表に「やったねシール」を貼り付けていきます

※やったねシールは100均の〇のシールなどなんでもかまいません

即効性は無いかもしれませんが、この「自分がコツコツやってきたことが目で確認できる」というのは、子供さん自身が「できた」という嬉しい気持ちをとてもしっかり味わうことができます。

大人でもそうですが、自己肯定感を高めるということは、「気持ちが安定する」「キレにくくなる」「新しいことに挑戦する勇気が出る」などといろんなプラス体験の根っこ部分を底上げできるということです。

ぜひ、やったねシール制度を導入し、お子さんの自己肯定感や満足感を高め、衝動性をおさえさせてあげてくださいね。

※視覚が強いお子さんには、絵カードでの説明がとても相性ヨシです!

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個人責任賠償保険に加入する

もしものときに備えて「個人責任賠償保険に加入する」のもママの不安を解消するのに有効な手段です。

個人責任賠償保険とは、「お子さんが、万一ほかの人に大きな怪我をさせてしまい、損害賠償金を支払う必要が出てきたときに保障をしてくれる保険」のことです。

各種クレジットカードや共済の保険などから加入することができます。

月額も200円未満ほどのリーズナブルな設定が多いので、気になる方は、ご加入をおすすめします。

ひとつ安心を増やすために、ぜひ検討してみてくださいね。

母親を叩きだしたらその場から離れる

お子さんが癇癪を起して、母親を叩きだした場合はその場を離れましょう。

トイレに逃げ込む、別の部屋に行くなど、距離を取ってください。

はつ子
理由は2つあります

1つは、「叩かれているときは、母親側が冷静な対処がしにくくなる」からです。

カッとなって怒鳴ってしまう、叩き返してしまう、など、子供のパニックをあおってしまうことをしてしまいがちです。

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もう1つは、「叩けば欲求が通るという学習をしてほしくない」からです。

1つ目とかさなるところもありますが、わーっと叩かれ、つい欲求を通してしまうと、次から「叩いてでも思い通りにさせなければならない」というこだわりが、お子さんの中で確立してしまうかもしれません。

こうなると、親子でとてもしんどいです。

離れることができないようなシチュエーションであれば、「手を抑えて叩かせないようにする」「人の代わりに別のモノを叩かせる」などの方法で対応してみてくださいね。

離れているときのトラブルは、現場の監督者におまかせする

幼稚園や保育園、療育施設の一部などでママと離れてお子さんが単独で参加される集団での活動中のトラブル対応は現場の担当者さんにおまかせしましょう。

登園中のトラブルに関してはいっしょに入って行って、ママがずっとお子さんを見張っているわけにはいきません。

離れている間のことまでずっと、ママが一人で抱え込んでしまっては気持ちが持たなくなってしまいます

園の先生などから、「お友だちに手が出てしまう」という報告を受けた場合は、どのように対応していけばよいかを先生と相談し、指示をあおいでくださいね。

まとめ

さて、いかがでしたか?

「人を叩く・乱暴する」発達障害っ子の暴力を止めるためにできる9つの対策とは

  • 他の子とトラブルが起こりにくいよう「環境を調整」する
  • 療育機関とつながり、指導してもらう
  • 長々注意しない、「悲しい」など感情に訴えようとしない
  • お薬の服用をする
  • カードなどのツールを利用して意思表示をフォローする
  • やったねシールで自己肯定感を高めてあげる
  • 個人責任賠償保険に加入する
  • 母親を叩きだしたらその場から離れる
  • 離れているときのトラブルは、現場の監督者にお任せする

ということでした。

管理人
発達特性の大きさに限らず「血糖値の乱降下はイライラや衝動性を高める」という性質があるので、甘いジュースやお菓子を減らしていくのもとても効果的ですよ

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幼いうちは「人の気持ちに共感すること」が苦手で、なかなか注意が届かないお子さんも、必ず成長し、「他の人にうまく自分の気持ちを伝えることができるように」なっていきます。

人を叩かずに、怒りの気持ちを抑えることができたときには、お子さんをいっぱいいっぱい褒めてあげてくださいね。

お子さんが周りの人たちにうまく気持ちを伝えられるようになって、さらに笑顔がいっぱいになっていかれるよう応援しております。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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