家事や育児が思うように進まずイライラし「完璧主義である自分を治したい」「日常をなんとかしたい」と思われることはありませんか?
・常に何かに追われているような「何かしなきゃもったいない」という焦りがある
・子供と遊ぶことですら「発育や療育のタスク」ととらえてしまい、100%の効果が出るような遊び方を求めてしまう
・「適当でいいんだよ」と人に言われても「適当にすることや力を抜くことがよくわからない」
家事や育児など、自分が求めるレベルである程度きっちりこなしたいのに、「どれもこれも中途半端に達成できない」でいるとストレスが溜まってしまいますよね。
なぜ、育児は「完璧主義であることが貫き通しにくく、ストレスになってしまう」のでしょうか?
これは、「子育て(特に発達障害児との生活)は前もって段取りしてテキパキと進めようとしても、予想外のことが起こり、ほぼ必ず思う通りに行動できなくなる」からです。
特に「何事も計画を立ててサクサクと進めたい」タイプだと、「子育ては仕事や家事ほどの達成感が得られにくく、見通しもつきづらい」のでとてもしんどいものになってしまいがちです。
このまま完璧主義な自分をうまく取り扱えないと、「やり遂げられないストレスがたまり、神経性の頭痛や胃痛」などを引き起こしてしまうかもしれません。
また、あなたの「完璧にこなしたいのにできないというイライラ」が、周りの人たちに息苦しい思いをさせてしまいます。
あなたの「完璧主義をうまく生かすコツ」や、「ほどよくゆるめるコツ」がわかり、あなたも周囲の人もほっとできるとしたらどうでしょうか?
発達障害のお子さんにとっても、不安が減り、問題行動が緩まる可能性が高くなります。
そこで、今回は「完璧主義という資質をフルに活かし、日常を効率的にまわしてイライラを消し去る方法」を5つ紹介します。
目指すゴールまでのプロセスを計りなおす
目指すゴールまでたどり着けず、イライラしてしまうという完璧主義の場合は、「ゴールまでたどり着ける過程を見直して」みましょう。
もしかすると、ゴール達成までかかる時間に、「イメージ」と「現実」でかなり食い違いがあるのかもしれません。
例えば、ざっと1時間あるときに、①掃除機をかけて、②食器を洗って、③ゴミ出しをして、④洗濯を干すという4つのタスクをこなそうと計画します。
ところが、頭の中で「何となく余裕でできる」と思っていても、「現実にはそれぞれ20分ずつ時間がかかる」というギャップがあるとします。
合計時間は80分で、1時間以内で作業を完成させることは不可能です。
短期的なゴールも、長期的なゴールも、「そもそも計画に無理がないかどうか」一度、計りなおしてみてくださいね。
タスクの目的を考え直す「それは自分のため?誰かのため?」
あなたが完璧にこなしたいと思っていることは「自分のためなのか、誰かのためなのか」ということを考え直してみましょう。
例えば「家事全般を家族のためにきっちりやりたい」のにできないと悩まれているとします。
あなたは「きっちりと家事をこなしてあげること」が家族のためだと思われています。
思うように家事をこなしてあげられずイライラ、罪悪感を抱えてしまっています。
しかし、家族のみなさんは本当にあなたと同じ考えでしょうか?
家族のみなさんは実は「家の中が多少ぐちゃぐちゃでも、あなたがふんわりと笑っていてくれる方が助かる」と思っているかもしれません。
よく考えた結果、「家事を手抜きする方が家族を喜ばせることができる」という結論に達する場合もあります。
「ここまでやりたいというレベルをちょっとゆるめて」みたり、人に任せたり、外注したりすることを取り入れてみましょう。
達成のレベルを下げることで、ゆとりが生まれて、家族にはもっと喜んでもらえるかもしれません。
自分のためにきっちりやりたいという場合は、きっちりこなすことであなたが幸せならそれもいいです。
ただ、時間は限られているので「3つともきっちりしたかったところを2つ、もしくは1つ」等に減らしてみましょう。
2時間だけ「完璧主義をやめてみる」
「完璧主義の自分がつらい、治したい」と思われている場合は「2時間だけ完璧主義をやめると決意する」のはいかがでしょうか?
完璧主義をやめるのが難しければ、「非完璧主義を2時間だけ演じる」というのもおすすめです。
まずは一度、2時間だけ完璧主義をやめてみます。
次に、3時間、4時間、半日、1日とだんだんと期間を延ばしてみましょう。
あなたの生活で「このくらいがちょうどいい、しんどくない」という、完璧主義のさじかげんを見極めてみてください。
いきなりすべてスパッとすべて変えようとする必要はありません。
今までの習慣や性格を変えるときは、少しずつ少しずつ変化を取り入れていくことが成功のコツですよ。
予定をスカスカにする
完璧主義の方は「何でも予定通り進まないとイライラする」という方が多いので、「あえて予定をスカスカに」してみましょう。
予定を立てる時点で、今までの3割ぐらいに減らしてみます。
思い返せば、「お子さんが生まれるまで」「お仕事を始められる前まで」など、生活に大きな変化が出るまでは、今ほど「予定通り進まない苛立ち」に悩むことはなかったということはないですか?
生活環境に変化があった場合(結婚、出産など)以前のペースと同じように、それまでできていたことができなくなるのは当然です。
「今までのベース量」+「新生活で増えたすべきこと」の合計タスク量がとても大きくなりすぎて、「物理的にこなしきれない」ことに気づけていないこともあります。
「今まではできていたからできて当然」と、どこかで思っているため、こなせなくてつらくなってしまうのです。
一度予定をそぎ落とすことで、毎日の生活を仕切りなおしてみましょう。
毎日の生活に、必ず変化が訪れるので、試してみてくださいね。
まとめ
さて、いかがでしたか?
完璧主義であることは、研究職や何かを掘り下げていくエキスパートには欠かせない素晴らしい資質です。
「完璧主義な自分=ダメ」というわけではなく、「自分の使い方を工夫をすればとても適している」ところが沢山見つかるはずです。
何が何でも絶対に治さなきゃいけないという自己否定をする必要は決してありませんよ。
完璧にやりたがる自分をどのように扱っていくか、「自分を使いこなすプロデューサー目線で」考えるとうまくいきやすいです。
「完璧にやりたがる自分」を否定するのではなく、上手に使いながら、サクサクと日常を進めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。