発達障害のお子さんに「強い偏食があり、いつも食事を三角コーナーに捨てる」ことがむなしいと思われていませんか?
・少しでも味がまざるのがだめで、ほとんど同じものしか食べない
・好物のカレーでもメーカーを変えると口にしてくれない
・食事そのものにあまり意欲がなく、痩せ気味で心配している
時間をかけて作ってみても、あの手この手を工夫しても、一口も食べず、残飯処分するときは、ふとため息が出てしまいますよね。
なぜ、発達障害のお子さんたちは偏食しがちになるのでしょうか?
発達障害のお子さんたちは、口の中にも感覚過敏があり、「苦手な食感が多い」子がたくさんいます。
また、「初めて見るものに対し、恐怖感や混乱を抱きやすい」という特徴もあるからです。
「どの順番で食べたらいいかわからない」丼ものが苦手な子や、「中に何が入っているかわからない」おにぎりやサンドイッチが食べられないという子もいます。
偏食が続くと、栄養が偏りすぎていないかと、お子さんの体が心配になりますよね。
しかし、心配しすぎてしまうと「食べさせたい」「食べたくない」という親子の戦いで「食事の時間が苦痛なもの」になってしまいます。
食事に苦手意識が出てしまうと、ますますお子さんの偏食は進み、悪循環が続きます。
実は、簡単な方法を使って、「お子さんが少しずつでも食べられるものが増えたり、食べることを楽しいと感じられるようになって」くれたらどうでしょう?
体に必要な栄養素を、きちんと補給することができ、どんどん発育していくことも期待できますね。
そこで、今回は「偏食を持つ発達障害のお子さんたちが、食事を楽しんでいくためにママができる5つのこと」を紹介します。
目次
苦手なものを食べることを無理強いしない
栄養の偏りを心配して「お子さんに無理に食事を進めさせようとする」のはやめましょう。
どんなにママが頑張って訴えても、「嫌いなものをなかなか好きになること」はできません。
そして、「食べられなければすぐに命が危ない」いうわけでもありません。
おにぎり、カレーライス、ハンバーグ・・・食べられないものがたくさんあっても、他のものを食べられるならそれでいいのです。
親がリードして強制しなくても、「ある程度時期がくれば必ず、食べられるものの種類も広がって」きます。
無理に「食べさせなくちゃというプレッシャー」からママも解放すされることで、食事の時間がもっと楽しくなりますよ。
子供に合わせて調理するのをやめる
具材を小さく切ったり、味つけを整えたりとお子さんのために手間をかけて調理することをやめてみましょう。
毎度時間をかけて作っても、食べてくれないことが続くと、イライラしてしまいますよね。
得に料理が苦手なママは、凝れば凝るほど「せっかく作ったのに」という気持ちが湧いてきて、どうしても子供に強引に食べさせたくなります。
しかし、そのイライラは確実にお子さんに伝わり、ますます偏食が進むことに。
そこで、大人用に作ったものを「一応取り分ける」くらいの気楽さで、お子さんの食事を用意してみましょう。
お子さんが食べなくても「ま、いっか。」とママが思えるかどうかが程よい見極めラインです。
「あくまで試食」くらいのつもりで、おかずを用意してあげてくださいね。
いろいろと提供することはあきらめずに続ける
食べることを強く勧めなくても、いろいろとお食事を提供することは諦めず続けてみましょう。
「食べないのはわかりきっている」としても、とりあえず並べるようにはしてみてください。
親たちが「おいし~い!」と言って食べていると、つられて一口味見してみようかなと食べられることもありますよ。
また、一時期食べていたものを、また食べなくなる等お子さんの食事内容にも波が出ることはよくあります。
食べなくなった場合は焦ってしまうこともあるかもしれませんが、あまりこだわらずに淡々と提供しつづけてみてくださいね。
子どもたちだけで食事をする機会を作ってあげる
可能であればママを離れて「子どもたちだけでお食事をとる」機会を設けてみましょう。
家では絶対に食べないお野菜やお肉などを「幼稚園や保育園では完食している」ということが非常によくあります。
発達障害を抱える子たちは、「この場面ではこう」と決めたことはきっちりと律儀に守り通すところがあります。
「園では全部食べるもの」と一度決めたら、園では完食できるようになるかもしれません。
外食で食事の幅を広げたり、栄養を吸収している機会があったりすると、ママも安心できますよね。
「お友だちが食べているから自分も食べてみよう」と思えるような環境をぜひ作ってみてあげてくださいね。
彼ら流の食べ方を受け入れる
少々お行儀が悪くても「彼ら流の食べ方」を受け入れてあげてみてください。
例えば、「ハンバーガーは、パン、ピクルス、パティ、チーズ、レタスなど全部分解すると食べることができる」という子もいます。
また「玉ねぎを入れなければハンバーグを食べることができると」いう子もいます。
大人から見たら、「普通に食べてほしい」と言いたくなるような気持ちもありますが、今はお食事を楽しく取れることが一番です。
彼ら流の食べ方を尊重して、ある程度目をつぶってあげてみてくださいね。
まとめ
さて、いかがでしたか?
発達障害の子たちの偏食に頭を抱えるママはとても多いです。
ママは「また残されている」という落ち込みから、お子さんたちは「食べなければいけない」というプレッシャーからそれぞれ解放されましょう。
「楽しく食べること」は生涯を通して、「お子さんの大きな心身の栄養」になります。
食事の時間が親子で憂うつにならないように、それぞれのペースで食事を楽しんでいけるようにしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。