「うちの子、絵本をちゃんと使えない」と、困られていませんか?
・お友だちの家で絵本を破ってしまった。いたたまれない・・・
・母親に向かって絵本を投げつけてくる、わたしのことが嫌いなの?
・いつも最後まで読ませず、特定のページで絵本を閉じてしまう

発達障害の傾向があるお子さんは特に、赤ちゃん期を卒業しても「絵本の使い方」にトラブルが起こることが多いです。
※なかなか「おもちゃでうまく遊べない」お子さんへの対応はこちらの記事でふれています
「破る、投げる、途中で閉じてしまう」など絵本のトラブルは、育児本でも解決策が見つかりにくいちょっとマイナーな悩み。
特に「破ってしまう」クセがある子には、図書館の絵本なども渡してあげられず困ってしまいますよね。
うちの子も、絵本が大好きなのに、破ったり、投げたり、途中で閉じたり・・・わたしも子どもが3歳になる前くらいまで悩みました。
本人もお気に入りの絵本をうまく扱えず本当は困っている様子。
そこで、「小児科の先生」「児童デイの先生」「支援センターの先生」など、色々な方からアドバイスをいただき対応したところ、今はトラブルなく絵本を楽しめるようになりました。
今回は、子供が絵本を「破る・投げる・途中で閉じてしまう」時の原因や対応方法について、わたしが聞いてよかったことをまとめます。
目次
絵本を「破ってしまう」時期は「ページが厚い」ものを用意
お子さんが絵本をビリビリと破ってしまうときは、「破ることができない絵本」を用意してあげましょう。
絵本を破っている=大切に思っていない、というわけではないんです。
「紙を破る刺激」が脳をすごくワクワクさせている時期で「絵本だからやめておこう」という判断がしづらくなっているのでしょう。
または、「絵本」と「破ってもいい紙」の区別がまだつきにくい場合も。
この時期に、破ってしまってから「ダメ!」とお子さんを叱るよりも、破りにくい素材の絵本を渡してあげる方が賢いです。
うちも一時期、突然絵本を破るようになってしまい、とても困ったことがありました。
思い切って、薄いページの絵本は全部隠し、厚い絵本のみを渡していると、1~2カ月ほどでもう破ろうとはしなくなりました。
時期がくると、自然と破らなくなると思います。
しばらくの間は、分厚いボードブックなどで対応してあげてみてくださいね。
絵本を「投げつけてくる」のは、手渡す技術が伸びるのを待つ

読み手の大人に向かって、「絵本を投げつけてくる」というトラブルは、「手渡す技術が未熟なために」起こっています。
大人に絵本を手渡そうとしているけれど、「体の使い方のぎこちなさ」や「コミュニケーション力が育つスピードのゆっくりさ」などが影響してうまくいかず、結果投げつけるという行動になってしまっています。
大人に絵本を投げつけ始めたら、「うまく渡せるようになるまであと少し」のサインです。
残念ながら特効薬はないのですが、「あと少し」ということで、しばらく待てば自然と解消していきます。
ここで「痛い!」と大声を出したり、「ダメでしょ!」と強く叱ってしまうと、大人の反応が刺激になり、パターン化する恐れがあります。
本人にとっても、叱られるという結果は全然ハッピーなものではないのですが、こういう「パターンができてしまうと繰り返さずにはいられない」お子さんも多いです。
(特に発達凸凹のあるお子さんの場合)
分厚い絵本の角などが顔に当たると思わぬ怪我につながるので、「飛んでくるかもしれない」ということを意識されながら、なんとか当たらないように過ごしていただきたいです。
絵本の「ページ途中で閉じてしまう」には、後ろのページの存在を知らせてあげる
それぞれの絵本を「最後まで読まず、同じページで閉じ終わってしまう」のは、実は後ろにもページがあることを気づいていないケースが多いそうです。
明らかにあと数ページあるでしょ、と大人から見たら思えるのですが、「このページが最後」という思い込みフィルターが入ると、わからなくなってしまうようですね。
こういうときは、「終わりじゃないでしょ!」と大人が言うと意地になって、余計にこじれてしまいます。
基本的には、成長と共に「お話が最後まである」ことを理解していくので、このまま見守ってあげていて大丈夫です。
そうはいっても、とママが気になるときの対応策は、「お子さんがその絵本を見ていない時に、わざと後ろのページを開いて置いておく」ことです。
何度か繰り返している間に、「あ、続きがあるのか」とゆっくり気づくことがありますよ。
まとめ
さて、いかがでしたか?
子どもが絵本をうまく扱えず、色々なトラブルが起きてしまうときは
- 「破ってしまわないように」ページが厚い絵本を用意してあげる
- 「投げつけてくる」のは、当たらないように気を付けながら、成長を待つ
- 「ページ途中で閉じてしまう」のは、気にしない、またはさりげなく後のページを見せてあげる
などの方法がgoodですよ、というおはなしでした。
小さな子どもたちは、多かれ少なかれみんな絵本が大好きですね。
トラブルになるような振る舞いをしているお子さんたちも、扱い方に慣れていないだけで、きっと絵本のことは大好きです。
大人の常識からすると、「うーん」と思ってしまうことも多々ありますが、「本人たちが絵本って楽しい」と思えることが一番。
気長に成長を見守ってあげたいですね。
それでは、あなたとお子さんとの絵本タイムが、より楽しいものになりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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