お子さんが「子供と上手に関われないせいか大人とばかり話そうとする」ことに頭を抱えられていませんか?
- 親子連れで遊んでも、私か相手のお母さんにばかり話しかけるのでいつしか気まずい雰囲気に・・・
- 園内でも先生にべったりで子供たちと仲良くしているそぶりがない
- 子供同士のコミュニティでも「あの子は何が違うから」と既に溝ができているように見える
せっかく子供同士の集団生活に入っても「何でもかんでも先生べったり」では、先が思いやられてしまいますよね。
このままお子さんが、同世代とうまくコミュニケーションが取れなければ「話をしてもどうせ聞いてくれないから」とより一層自分の殻に閉じこもってしまうかもしれません。
ところが
ちょっとしたコツを使えば、発達障害のあるお子さんが簡単に子供同士で楽しく関われるようになるとしたらどうでしょうか。
「特に仲の良いお友達」や「仲良しグループ」など、複雑な人間関係も学んでいくことができ、確実に「将来の自立につなげていく」ことができますよね。
そこで今回は
「大人とばかり関わろうとしてしまう発達障害児が、確実に子供同士でコミュニケーションを取れるようになる」3つの簡単なテクニックを紹介していきます。
目次
「会話がなくてもよい活動」をほかの子と一緒に体験させる

最初は「特別に会話を必要としない活動を他の子供たちと一緒に体験させる」ことをやっていきましょう。
なぜなら
発達障害を抱える子供はどうしても他の子供、人関心を持ちにくくなりがち。
そこにいきなり、
「子供達同士で会話をしながらコミュニケーションを取っていく」というのはハードルが高すぎるからです。
なのでまずは
「苦手意識をなくしていくために、同じ場所で同じ体験をさせてあげる」ことがとても有効です。
ポイントは、その時にお子さんの様子をよーく観察して、「受け付けない感じが弱い集団」と関わらせてあげること。
- 「3人ぐらいの小集団」なら落ち着いている
- 「同い年ではなく年上の子たち」なら遊びやすい
- 「年下の子たち」と一緒だとチラチラ様子を見ている
など、お子さんによって「抵抗感を感じにくい集団」のカラーは違います。
お子さんが得意とする子供たちの集団で、まずは「子供同士が同じ空間にいて何かしていること」をたくさん経験させてあげましょう。
実際にやってみた!発達障害児ママのリアル体験談


「療育園に行ってプロの先生の力を借りて、みんなでやることの楽しさを感じてもらいました。
『一緒に外で自由遊びをする、歌を歌う、踊る、給食を食べる』などして、子供の存在を感じてもらえるんじゃないかなと思いました。
観察していると『子供が好きなお友達のタイプにもよる』ように思えます。
うちの子は相手が大人しいタイプのお友達より、多動タイプの子の方がいい刺激になって、関わりが持ちやすそうな感じでした。
喧嘩したり、衝突することもあると思いますが、何度も何度も繰り返していくと確実に子供に変化が出てきます。」

「出入りが自由な図書館の読み聞かせや、公民館行事などを利用して、異年齢の子供たちがいるところで、まずは座れるようにするところから始めました。
それが大丈夫になってきたら、自由遊びができる児童館あそびに挑戦するようにしました。
他の子供たちとなんとなくおもちゃを共有したり、遊びを真似したりすることも出てきました。」
初めから同世代の子供達がたくさんいるところに連れて行くとそれだけでパニックを起こしてしまう子もいます。
お子さんが「緊張しながらも自分のペースを保てる遊び場」をぜひ探してみてあげてくださいね。
大人が「他の子供との橋渡し役」になり、徐々に「子供だけの集団活動」にスライドしていく

あなたが他の子供たちとの橋渡し役になり、徐々に子供だけの集団活動にスライドしていくようにしてみましょう。
どうしてかと言うと
子供同士のコミュニケーションがうまくとれないうちに、子供だけの集団にお子さんを一人で入れてしまうと「なんか嫌な感じ」ばかりを強く受けてしまうからです。
「嫌だ」と思ってしまうと、挑戦する気持ちがしぼむので、ますます子供同士の関わりが遠くなってしまいます。
なので、
親子で集団に入り「あなたを通してお子さんが他の子供達と少しずつ関われるように」工夫してあげましょう。
- まずはあなたが他の子どもたちに話しかけてきっかけを作ってあげる
- お子さんが言うべきセリフを代わりに言ってあげる
- 話のきっかけになりやすいようにお子さんが好きなこと得意なことを周りの子たちに伝える
こういったことが効果的ですよ。
実際にやってみた!発達障害児ママのリアル体験談

「なるべく子供だけを子供たちの輪の中にいれないようにしました。
他の子供たちに私から話しかけ、子供たち同士がうちとけた頃を見はからって、だんだん補足だけにし、抜けるようにしていました。
でも完全に離れたままだと、またいざこざが起こったりするので、付かず離れず見守るようにしていました。」

「母子同伴の親子教室で、うちの子は自由遊びの時間に子供同士でよく関わっていることに気づきました。
おままごとだったら、始めは近くでそっと見守るだけにします。
けど、誰か近寄ってきたら、『一緒に遊ぼう』とわたしが声をかけて、子供のセリフを代わりに言ってあげたりしています。
逆に子供が人のものを黙ってとろうとしたら、『貸してー』と言って、本人にも声かけしています。」

「うちの子供は、『とにかく虫が大好き』です。
そのことを他の子供たちに知ってもらうように心がけていました。
すると、
虫の話題になったときに、他の子の間でうちの子の名前が出るようになりました。
「虫といえば〇〇ちゃん」みたいな具合です。
それで、他の子供のほうから声をかけてくれるようになりました。
質問されても上手くこたえられるとは限りませんが、
それでも、こういった小さいやり取りを繰り返して、同級生への抵抗感が少なくなった気がします。
本人も慣れてきたのか、虫のことを聞いてくれるのを期待している様子も垣間見えます。」
お子さんの世界が広がるような「上手な橋渡し役」ぜひつとめてあげてくださいね。
会話が続くように「質問返しのマニュアル」を教えてあげる
子供同士の会話が続くように「ある程度の決まった会話マニュアル」やテクニックをお子さんに教えてあげましょう。
なぜかと言うと
「自由にお話ししていいよ」というのは発達障害のある子どもたちにはとても難しい課題。
せっかく相手が話しかけてくれても、会話が続かず、よその子が離れていってしまう。
これを繰り返していると、親子でもどかしく、つらくなってしまうからです。
でも、
- 朝会った時は「おはよう」
- 質問されたら「自分も質問し返す」
- お友達の「名前を覚えて」呼びかける
など「簡単な対応マニュアル」があれば、会話が続くきっかけになりやすいんです。
「会話が続いた」という成功体験は、お子さんの中で、ありありと「子供同士の関わりの面白さ」「またやってみようという挑戦の気持ち」を育ててくれます。
実際にやってみた!発達障害児ママのリアル体験談

「子どもだけで、うまくいかない要因のひとつが、会話が続かないことでした。
そこで、
相手が話しかけたことを聞き返すようアドバイスしました。
相手が「何歳?」と聞いてきたならば「○歳。きみは何歳?」というふうに。
何年かかかりましたが、会話は続くようになりました。
簡単なマニュアルがあるほうが、やっぱりわかりやすいんだなと改めて実感しました。」

「療育園のクラスメートの名前を覚えて、日々の会話の中で、お友達の名前を出した会話をしました。
『お友達』を意識させるためです。
そうしたら、子供もお友達の名前をみんな覚え、療育園では名指しで声をかけるようになりました。
『〇〇くん、おはようっ』と朝の挨拶は出来るようになり、そこから少しずつ関わりが広がっていきました。」
お家での人形遊び見立て遊びでも、実際に仲の良いお友達の名前を使ってあげると良いですね。
少しずつ会話が繋がるようになってきたら、お友達と関わることに対してさらに楽しい気持ちが膨らんできます。
「子供同士の関わりも面白い」と思えるように、簡単な会話マニュアルを教えてあげてみてくださいね。
まとめ

さて、いかがでしたか?
大人とばかり話したがる発達障害耳が「子供同士で関わり合いを持てるようになる」3つのテクニックは
- 「会話がなくてもよい活動」をほかの子と一緒に体験させる
- 大人が「子供との橋渡し役」になり、徐々に「子供だけの集団活動」にスライドしていく
- 会話が続くように「質問返しのマニュアル」を教えてあげる
ことが効果的ですよというおはなしでした。
さあこれで、お子さんも「子供達同士の楽しい関わり合い」を築いていけるようになりますね。
「園の参観日に、同世代の子供達と、たわいもない話でリラックスしているお子さんの姿」をあたたかく見守っていってあげましょう。
お子さんが、また一段とコミュニケーションスキルをぐんぐんUPし、子供同士の世界をハッピーな笑顔いっぱいに過ごしていかれますように。
それでは今回はこのあたりで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※注意※
興味の範囲が狭い、人への関心が薄い、イライラしがち・・・
お子さんの「育てにくさ」は、実は「栄養不足の影響」である可能性大。
あっという間に子供が変わる「高たんぱく食」、プロテイン片手に始めてみませんか?
詳しくは「▼【発達障害を改善】2カ月で著効した幼児向け食事栄養療法3選」で。
「会話で盛上がれなくても、共通の喜びや感動を共有させるようにしました。
心身共に距離が縮まるかな、と思ったからです。
これには、『夏の水遊び、プール遊び』が最適でした。
子どもはだいたいおんなじような遊び方をします。
たとえば、子どもが真夏の暑い日に地面から水が噴水のように吹き出すエリアではしゃいで遊ぶとき、母たちは濡れないよう遠巻きに見てるだけで、参加はしません。
こどもだけで一緒に楽しいことをした!という経験が、少しずつ子供同士の関わりを広げていってくれました。」