「うちの子、もしかしたら発達障害では」と不安を感じられていませんか?
- ほかのお友達となんとなく違う気がして怖い
- 障害?ちがう?心配でネット検索が止まらない
- 0歳代から発達障害の特徴はすでに現れるのか、情報がほしい



お子さんの発達が気になるとき「発達障害だったらどうしよう?」と心配ですよね。
しかし、もしお子さんに特性があるとすれば、早めに対応してあげることが「親子共にラクに生きる」最短コースです。
放っておいてしまうと、あなたもお子さんも「ふつうの生活」をすることにさえ疲れ切ってしまい、体を壊してしまうかもしれません。
実際に診断がおりた子どもたちの「特徴を知ることができれば」お子さんの様子と比べることができますね。

そこで、今回は自閉症児の親である自分の体験談も含め、わたしの周りの「発達障害のお子さんたちが0歳1歳頃に見られたという特徴」を15個紹介します。
※2018/5/26「何もしていない相手を叩きに行ってしまう」を追記しました
0歳赤ちゃんの頃から見られる発達障害っ子の特徴

まず0歳の知的障害、発達障害の赤ちゃんに、見られる特徴を紹介します。
睡眠に特徴がある
- 起こさなければ何時間もずっと寝たままになってしまう
- 癇が強く、ちょっとした物音やなどですぐに目が覚めてしまう
- しょっちゅう昼夜逆転が起こる
など睡眠に特徴が現れます。
定型発達のお子さんでも、昼夜逆転はあるようですが、とにかく「これしんどかった!」と療育ママ同士でよく話題にあがります。

新生児期のモロー反射が多い
感覚過敏のせいか、新生児期のモロー反射がとても多いです。
頻繁なモロー反射に自分が驚いてしまうので、なかなか深く眠ることができません。
「睡眠が浅くグズグズとよく泣く赤ちゃん」になることも多いです。
そのため、ママも睡眠不足でフラフラになっていることも。

抱っこをいやがる
皮膚の感覚がするどいため、抱っこされることを嫌がります。
- 「背中をさわられるのが嫌」
- 「近くに寄られるのが嫌」
など、特定のスキンシップで「かえってひどく泣きだす」ことも。
また、「泣いているお子さんに声をかけて抱えてあげる」と、
- よりいっそう大泣きする
- 身体をそらして嫌がる
こともよくあります。

母親への「愛着が薄い」または「愛着が強すぎる」

母親との距離が不安定な様子が見られます。
- 母親にあまり寄り付かない
- 逆に母親べったりで、居なくなると狂ったように泣く
ほかの親子と接したときに「あれ?うちの子・・・?」と気づく方が多いです。
「母親への愛着が薄く感じられる」理由は「人とコミュニケーションを取りたい」と言う気持ちが育つのがゆっくりなためです。
逆に、「母親べったり」の場合は「自分の横に母親がいる」状態が、ひとつの「こだわり」になっているからです。
母親と自分が離れると、ごく短時間でも「パターンが崩れた」ことにパニックになってしまうのです。
家では片時も離れないのに、
- 外に出ると急に母親を無視して遊びに没頭する
- 一人でどんどん遠くへ行ってしまう
なども、よくあるパターンです。

甘えて寄り添ってくる、だっこを求めてくる、などの行動は4歳近くなってから出てきました。
からだの成長にも遅れがある

知的障害や精神遅滞がある場合「からだの成長や、運動面」も成長がゆっくりです。
筋肉の発達や運動神経の発達が平均より遅くなるからです。
「はいはい、お座り、つかまり立ち」なども時間がかかります。
母乳を飲むことが下手、困難
お母さんのおっぱいから母乳を飲むことが苦手です。
- 母乳の味への過敏さ
- 口周りの筋肉の発達がゆっくりでうまく吸えない
ことが原因です。
哺乳瓶だとグイグイ飲める子もいます。
ママのおっぱいをくわえている時間をは長くても、実はほとんど母乳を飲みこめていないんです。
なかなかからだが大きくなってこないときは、この可能性があります。
「発達障害の傾向がある赤ちゃん」は
- 自分が空腹であることに気づきにくい
- 困ったから周囲の大人に助けてもらいたくて泣くという行動に結びつきにくい
という理由で、「おなかがすいたことを」泣いて訴えることが苦手です。

わたしも、1歳半健診で「子どもが低体重すぎて医師にひどく叱られた」経験があります。
そのときの切ない話と、「1歳3か月で発達障害がわかるまで」のことは『【発達障害いつわかる?】1歳3か月の診断までに母を襲った赤ちゃん期3つの違和感』にまとめています。
「小児科でどのように発達障害を診断されたのか」というエピソードなど、良かったら参考にしてください。
関連記事離乳食が進みにくい子も:【全然食べない!】発達障害児の偏食が飛躍的に改善する3つの対応方法
よりはっきり見えてきやすい1歳代の発達障害っ子の特徴

次に、1歳、1歳半ごろに見られる発達障害の子供の特徴についてまとめます。
言葉の遅れがある
よその子が「バイバイやまんまなど簡単な単語を話せる」頃に
- 「あーうー」などの喃語のみ
- 喃語ですらあまり積極的に使わない
なかなか言葉が増えてこないです。

模倣行為や「共感したい」意欲がうすい
ママやパパと「共感したい」という気持ちが育ってくるのが、他の子どもよりもゆっくりです。
コミュニケーション力が伸びてきにくいので
- 指差しが遅れる
- 模倣行為、まねっこ遊びをしない
などが目立ちます。
- ママが指さした方向を全く見ない
- 指さしの意味をまったくわかっていなさそう
- 名前を呼んだり話しかけても振り向かない
という場合もあります。

なんでも口にいれて確かめたがる時期がとても長い

「まずは何でも口に入れて確かめたい」という時期が時期が非常に長くなりがちです。
4歳近くなっていても、落ちているゴミや絵本なども「口に入れて確かめずにはいられない」ことがあります。

砂、落ち葉、石、ゴミ、落ちているほとんどのモノを食べようとする子どもとの外出は「近隣の水族館の年パス会員になる」ことでなんとか乗り越えました。
おもちゃなどを本来の用途で遊ぶことができない

「年齢相応の知育玩具などを本来の用途で遊べない」ことが多いです。
例えば、クマのぬいぐるみがあったとします。
一緒に連れて歩いたり、おままごと遊びをしたりはしません。
それより、クマのぬいぐるみについている「タグ部分を延々指で触り感触を楽しむ」ことに夢中になります。
また、子供が集まる児童館などに行っても、他の子供やおもちゃに興味を示しにくいです。
それより、
- 「部屋の中を同じ方向にずっとグルグル回っている」
- 「つま先立ちで歩くことに独特の面白さを感じ、つま先立ち移動する」
ことに没頭します。
なので、親から見ると「興味を持つポイントが、他のお子さんたちとはちょっとずれている」ように見えたりします。


成長と共に2歳以降に現れてきた発達障害っ子の特徴

赤ちゃんの頃は見られなかったけれど「2歳以降にだんだんと表れてきた」という発達障害っ子の特徴を紹介します。
物を並べたがる
積み木やブロックなどを組み立てて遊ぶのではなく、
- 縦方向に積み木を積み上げ続ける
- ミニカーを決まった順番で、横一列に並べたがる
など、よくやります。
どうぶつのシールや車のシールなども、ぴしーっと一列に貼り付けたがります。

うちの子も、2歳以降にやり始めました。
たぶん、0~1歳期は手先が不器用だったので、「並べる」動作がむずかしかったんだと思います。
その場でくるくる回る

同じ場所でくるくると回り続けます。
自閉症スペクトラムのお子さんに多いといわれます。
ちなみに「自閉症の子はどれほど回ってもフラフラにならない」という解説を読んだことがありますが、いやいや、そうでもないですよ。
グルグルして、あとフラフラしてこけたりしてます。しかし、しっかり自閉症です。
2歳以前は、足の筋肉が育ってきてないために「回ることができなかった」という子も多いです。
クレーン行動が出てくる
自分の欲求を通したい時に、他人の手を道具のように使い、欲求を満たそうとする「クレーン行動」が出ます。
机の上のジュースがほしいときなどに、ジュースの方に親の手をぐいっとひっぱって、取らせようとします。
すると、自閉症作家の東田直樹がご本の中で解説されていました。
「絵カードのように、ほしいものと『手』の図が頭の中に浮かぶので、人の『手』が無いと動作が完結しない」そうです。
ははぁ~と納得しました。
表情の変化が少なくなる

赤ちゃんの頃には特に目立たなかった「感情表現のうすさ」が2歳以降にだんだんと現れてきます。
- 「目が合いづらくなってくる」
- 「笑うことが少なくなった」
突然の変化に戸惑うママも。
これはコミニケーションの力が突然なくなってしまったというわけではありません。
本来「その子が持っていった特性が成長し」強めに現れてきたからです。
しかし、コミニケーション能力に関しては、だんだんと彼らのペースで確実に成長していきます。
成長につれてまた表情も豊かになっていきます。
何もされていないのに相手を叩きに行ってしまう
相手に何かされたわけでもないのに、通りすがりに小さな子を叩いたり、突然人を突き飛ばしたりしてしまいます。
特に顔見知りの子よりも、はじめて見かける子や自分より小さな子にしてしまうことが多いです。
親としてはわけがわからなくてとても混乱しますが、これも「こだわり」のひとつです。
まとめ
さて、いかがでしたか?

「0~2歳までの発達障害児の特徴」は以下の15個である。
0歳代の赤ちゃん期
- 睡眠に特徴がある
- 新生児期のモロー反射が多い
- 抱っこをいやがる
- 母親への「愛着が薄い」または「愛着が強すぎる」
- からだの成長にも遅れがある
- 母乳を飲むことが下手、困難
1歳代~
- 言葉の遅れがある
- 模倣行為や「共感したい」意欲がうすい
- なんでも口にいれて確かめたがる時期がとても長い
- おもちゃなどを本来の用途で遊ぶことができない
2歳以降~
- 物を並べたがる
- その場でくるくる回る
- クレーン行動
- 表情の変化が少なくなる
- 何もしていない相手を叩きに行ってしまう
ママが気になるときは、ぜひ専門機関へ早めの相談を


検査を受けてみて、本当にただ成長がゆっくりであるだけということがわかれば安心できます。
周りの人がいくら「気のせいじゃない?」と言っても、母親のあなたが不安に思うなら、ぜひ診察に行ってみましょう。
母のカンってやっぱり当たるんです。
検査や療育機関は激混みです!
発達検査の予約、療育機関の予約、どちらも今すごく大勢の希望者がいます。

今回お伝えした「発達障害児の0~2歳児の特徴」が必ずしもすべてのお子さんにあてはまるわけではありません。
しかし、
これから検査や診察がすすみ、お子さんになんらかの特性があることがわかった場合。
どんな診断名がついても、「発達障害=かわいそう」ではなく、
療育施設などの手も借りて、お子さんの笑顔をさらにいっぱい増やしてあげましょう。
ゆったりスクスクと、あなたとお子さんのペースで楽しい毎日を送っていかれますように。
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。
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