【発達障害っ子と集団生活】苦手な理由とトラブル回避のポイント5つ

「発達障害を抱える子は集団生活が苦手」と聞いたことがあるが、具体的にどのような場面でつまずくことになるのだろうかと考えられたことはありませんか?

 

・来年度から幼稚園を検討しているが、グレーゾーンと言われているうちの子にはどういった問題点が出てくるのか、イメージしづらい

子どもに発達障害があると知ったばかりで、今後どういったフォローをしてあげればいいのか情報がほしい

・今まであまり同世代の友達が沢山いるところで遊ばせたことがないので、どういったことにお困りが生じるのか、知っておきたい

 

いずれ迎えるであろう「集団生活」が始まる前に、発達障害を抱えるわが子がどういったことにつまずきやすいのか、どういうフォローをしてあげたらいいのかなと、親としてはとても気になりますよね。

 

なぜ、「発達障害の子たちは集団生活が苦手」と言われているのでしょうか?

集団生活では周りの状況を察しながら「自分から動くという主体性」が求められることや、「わからないときは人に聞くというような自主性」が求められることが多いです。

ところが、発達障害を抱えるお子さんたちは、「周囲が何をしているのかということに、まず興味が湧きづらく」自分で考えて「どう動けばいいかということを察する」ことも得意ではない子が多いからなのです。

 

また、専門の療育機関ではなく、幼稚園や保育園などでは、「発達障害のお子さんたちがわかりやすいような指示の仕方」や提示のされ方などが、取り入れてられてないないところが多いので、お子さんたちにとってはちょっとわかりにくい環境でもあるんです。

 

何の心づもりもないまま、やみくもにお子さんを「とりあえず集団に放り込めば、言葉も伸びるに違いない」と、集団に入れてしまうと、「こんなはずではなかった」と、さまざまなトラブルに親子で疲れて果ててしまうことになるかもしれません。

 

しかし、事前にある程度知識があり、起こりそうな問題について知っていると、予防策をはったり、いざというときの相談相手を確保できたりと、起こりうるトラブルを回避していける技を色々と用意しておくことができるので、ママの負担を減らすことができますね。

 

そこで今回は、「発達障害のお子さんが集団生活が苦手である」理由をパターン別に5つ検討し、トラブルを回避していける方法を探していくためのヒントを紹介します。

お友だちとうまく関係を結びにくい

発達障害のお子さんたちが、集団生活が苦手と言われる大きな原因の一つに、「お友達との関係が結びにくい」という面があります。

 

まず、言葉の遅れが目立つお子さんも多いので、お友達とのコミニケーションのために紡ぐ言葉数がそもそも少なくなりがちです。

周囲のお友達からも、お子さんが「どういったことを考えているのか、望んでいるのか」などが見えづらく、コミュニケーションが成立しづらくなります。

 

また、言葉は出ていても、うまく会話がかみ合わなかったり、お子さんが表現したいことを周りのお友達にうまく伝えられなかったりということが重なり、「孤立してしまいがち」という問題が起こりやすいです。

「一対一なら何とかお話ができるけれど、集団になると途端に会話内容についていけなくなる」というお子さんもいます。

 

さらに、年の近いお子さんに、そもそもあまり興味を持てず、みんなで統一した遊びをする時間でも、自分の世界に入ってしまいやすいという点が原因として考えられます。

活動の切り替えがしづらい

発達障害の傾向を持つお子さんは「とにかく自分のやりたいことをやりたい」「やりたいことしかしたくない」と言う面が強く出る場合があります。

よって、全体で次々と様々な活動に取り組んでいくような場面で、切り替えについて行きにくいケースがあります。

 

例えば、「粘土遊びの時間」が終わり、「お給食の準備」に入ります、という段階に入っても、「まだ粘土遊びをやりたい」という気持ちが控えにくく、みんなが給食の用意を始めているのに、粘土から離れられなくなっているということがあります。

様々なことに注意を奪われやすいので、担任の先生が全体に指示を出している時にも、そのことに気がつかず、自分が興味を向けている所に着目していたりするので、いざ行動する時間になっても「次に何をしていいのかさっぱりわからない」ということが起こりがちです。

 

また、先生が都度都度個別に指示を出したり、その子のフォローにかかりきりになってしまうと、結果的に他の子どもたちへのお世話が手薄になってしまい、保護者たちから苦情が寄せられてしまうということもあります。

注意されることの理由がわからず、自信を無くしてしまう

発達障害のお子さんの中には「注意をされたということに驚き、何がいけなかったのかということが抜け落ちてしまう」場合がよくあります。

 

例えば、「危ないから机の上に登っちゃダメだよ!」と先生から言われても「ダメだよ!」のところばかりが強く頭に残ってしまい、「自分が否定された、自分はダメだと言われた」とショックを受けてしまうのです。

1日のうちに何度もこういうことが起こってしまうと、お子さんにとってはひたすら先生に、「理由がわからない自己否定を繰り返されている」ような感じなので、すっかり自信をなくしてしまい、その集団に入ることがどんどん怖くなってしまいます。

 

そして、それでも無理をして集団に加えていると、ストレスが爆発し、「抑うつ状態」になってしまったり、「イライラや情緒不安定さが目立つ」、他の「お友達に対して手が出る」などの他害行動が目立つようになる場合もあります。

求められる活動を、こなすことがむずかしい

発達障害のお子さんのたち達には、そもそも園生活で求められる活動を実行するのが難しいという場合があります。

例えば

椅子にじっと座っていることが難しい

・決められたお部屋の中でずっと過ごすことが難しく、部屋の外へ出てしまう

・ざわざわとした雰囲気や沢山人がいるということが怖い

・感覚過敏があり、砂場遊びや粘土遊びがどうしてもできない など。

他のお子さんたちにとっては、苦もなくできてしまうことが、発達障害の特性を持つお子さんにとっては「ものすごく負担」だったり、大きな不安を抱えてしまったりする場合があります。

「自分のことは自分でする」ということが求められる

幼稚園などの集団生活では、「簡単な日常生活の動作を自分ですること(身辺自立)」が求められます。

お着替えやトイレ、配膳の用意、持ち物の出し入れ、お食事の時に食器を使って自分で食べる、などの基本的な動作に、時間がかかったり補助が必要なものがあると、「日常的な動作に都度都度遅れが出てしまう」ので、お遊戯などの全体の流れについて行けず、集団で何かをするということが難しくなってきます。

まとめ

さて、いかがでしたか?

 

発達障害の傾向があるお子さんたちが集団行動が難しいといわれる理由は、

発達障害の特性が持つ「興味のあることに強い執着が生まれること、興味のないことに関心を向けづらいこと」や、言葉でのコミニケーションの未熟さ、「気持ちの切り替えや、日常的な生活動作がしづらかったりすることで全体の活動に乗り遅れてしまう」ことや、先生から注意されることの理由や指示を上手に受け取ることができないため、混乱してしまうことなどでした。

 

発達障害のお子さんたちにとって、集団生活は苦手なものであるとは言われますが、いつかは必ず通らなければならない道ですよね。

そして、大変ながらも集団生活に属してみることで、そこから得るものもまた、沢山あります。

常に、園でもお子さんについてずっと見守り続けることはできないので、なるべく担当の先生とのコミュニケーションを密にとり、お子さんの様子、実際にどういった場面で困っているかなどを確認してみてくださいね。

 

また、園の担当の先生たちが、「お子さんのことをできるだけ楽にお世話できるように、先生たちをフォローしよう」という能動的な姿勢と、配慮が、結果的にお子さんを守ることに繋がっていきます。

少々理不尽に感じることがあっても、ストレートに不満としてぶつけずに、「それは本当だろうか?本当ならばどういう事情があって?先生たちは何に困っておられるのか?」と、先生の立場にも立って考えてみる、というクセがつくと、良好な関係を築きやすくなりますよ。

 

さらに、園での様子などを、多くは語らないお子さんたちが多いかと思われますが、「ちいさな体で精いっぱい、外の世界で頑張っていらっしゃるにちがいないので」大好きなママが、おうちではふんわりとまあるく受け止めてあげてくださいね。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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